自分が頼んだ覚えのない荷物が自宅に届く。
そんなニュースを目にすることがあります。
代引きなどを求められるし、誰が何のためにしているのか気持ち悪くもあります。
4/18付の朝日新聞にこんな例が載っていました。
女性3人に荷物が
東京都北区の女性(59)にみそ汁セットの入った段ボールが届きました。
自身が注文したものではありません。
翌日から化粧品、投資銀行の資料、サプリメント、財布など半年間で60品目が立て続けに届けられました。
いっぽう、荒川区の女性(60)宅には、1月4日に女性自身を差出人とする年賀状が12枚届きます。
4日後にも10枚届き、その後は心当たりのない商品が送られてくるようになりました。
サプリメント、通信教育の資料、風水の置物、ミカン9箱、サイクロン掃除機……。
この2人は警視庁尾久署の生活安全課に相談していました。
ここには他にも同様の被害を受けていた女性(59)からの相談も寄せられていました。
この3人は同じ中学の同級生でした。
同級生から絞り込む
3人は同級生の誰かが犯人ではないかと疑います。
通販業者に頼んでより寄せた発注用のはがきは、すべて手書きでした。
中学校の文集をひっぱりだし、「はらい」や「はね」などの文字の特徴を見比べて、数十人分を一文字ずつ調べると、「真」の文字の筆跡やはがきと似通った人物が2~3人いました。
この3人の捜査結果を踏まえ、警察が特定したのが59歳の男。
3人が絞り込んだ同級生の内の一人でした。
動機は
警察が男の自宅を訪ねると、「困っている姿を想像して楽しみたかった」と容疑を認めました。
男は通販業者の業務を妨害したなどの疑いで逮捕され、執行猶予付きの有罪判決が下されました。
3人への恨みや恋愛感情については「ない」とし、「二度とこのようなことは絶対に犯しません」と述べたとか。
女性たちにとっての男は、「おとなしい存在」「そんなことをする子じゃない」だったそうです。
このケースは犯人がわかって逮捕もされましたが、身に覚えのない荷物が届く事案は、2020年度は例年の2倍以上の6690件の相談が国民生活センターに寄せられたそうです。
本当に迷惑な話ですね。
家族が頼んだものだと勘違いして代引き手数料を払った被害もあるとか。
業者側も、健康食品などは一度送った荷物は衛生面から別の人に送り直すことはできず、廃棄するしかないなど被害を被る場合もあります。
同センターは、「受け取る際は、注文した可能性がある家族か送り主に確認して」と呼び掛けています。
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