「日本の将来は明るい」という説

少子高齢化や賃金が上がらないなど、日本の状況は暗いものばかり。

若者も同じように感じているようで、調査会社の「マクロミル」が新成人を対象に行った調査によると、「日本の未来は暗いと思う」と答えた人が約62%にのぼったそうです。

そんな中で、「日本という舞台はこれから生きる上で最高だ」という人もいます。

ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークスの最高投資責任者、藤野英人氏です。

日本企業が成長しない理由

藤野氏によると、日本株が成長しない理由の一つが、「昭和96年型」の企業が多すぎるという点。

「昭和96年型」の企業というのは、令和の時代にありながら昭和の特色を引きずる企業のこと(昭和元年から数えると、2021年は「昭和96年」になることから藤野氏が使い始めた言葉。藤野氏がこのことを本に書いたのは2021年)。

昭和96年型の企業の最大の特徴は、組織の意思決定が男性中心であること。

令和型の会社の特徴は①お客様第一主義②長期目線③科学的考え方/データ主義。

比べて昭和96年型企業は①会社都合主義②短期主義③経営者の勘/過去の慣習

ダイバーシティ(多様性)に欠ける昭和96年型企業ではなく、令和型企業であれば大きく伸びる可能性があるとのこと。

東大生の変化

東大をはじめとする一流大学の学生は、以前なら一流企業に就職するか官僚になっていたけれど、最近はベンチャー企業を立ち上げたり、外資系企業に就職する学生が増えているそうです。

令和型の会社を経営したら大いに成功する可能性はあるという藤野氏。

なぜなら、過去アメリカで同じ現象が起きたそうです。

GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)の創業者たちが起業した時の平均年齢は24歳。

若手起業家が時代の変化を的確に見抜き、アメリカの経済を支えました。

これに影響されて、アメリカではベンチャー企業を立ち上げたりベンチャー企業に就職する若者が増えたそうです。

東大生が昭和96年型企業に入らなくなった今の日本は、2000年代のアメリカと同じだと藤野氏は言います。

「2040年になったら社会はきっと激変する」のだそう。

今から18年後ですね。

私は76歳。まだ生きてるかなー。激変する社会を見られるかなー。

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