気持ちの持ち方によって、体に良くも悪くも影響を与えるものなのですね。
そう思う二つの例を新聞で読みました。
ロアッソを応援すると
一つ目は子宮体がんと診断された60代女性の話。
女性が診断されたとき、がんはリンパ節や骨、肝臓、腰に転移していて、ステージ4だったそうです。
抗がん剤治療は6カ月続き、子宮と卵巣の摘出手術を受けましたが、まだ腫瘍が残っているので抗がん剤治療が再開されることになります。
元気のない女性を心配した孫たちのすすめで、息子さんがサッカーのロアッソ熊本の試合に連れて行きました。
サポーターが飛び跳ねながら大声で歌っているのがお祭りのように感じられ、走り回る選手を見ていると「自分も早く元気になりたい」という気持ちがわいてきたそう。
試合を見ているうちに、いつの間にか病気のことを忘れていたとか。
観戦後に検査を受けたところ、数値が急激に改善していたそうです。
半年続く予定だった抗がん剤治療も、2か月程度にまで短くなりました。
体の調子は一進一退で治療も続いていますが、早く元気になってユニフォームを着て全力で飛び跳ねて歌うために、治療に励むとのことです。
痛みを先取りしていた
二つ目は、数年前に新聞記事で読んだ女性。
彼女は、12歳のときから右の後頭部、首、肩、手にかけた痛みに苦しめられ、「痛みに人生をのっとられたよう」だったそうです。
手術を受け、多くの医師に診てもらっても、ただただ痛く、ただただつらい毎日が40年。
諦めていた彼女を、テレビで見た痛みの専門医のところへ連れて行ったのは夫でした。
医師は「薬を減らして運動しながらできることを増やしていく」ことを勧めます。
女性は散歩を日課にし、プールに通うようになります。
このとき、「痛くなりそう、痛くなった、やっぱりだめだ」と痛みを先取りしていた自分、痛みを何倍にも膨らませてしまったかもしれない自分に気が付きます。
痛いけれどやってみればできる。
自分が変わっていく楽しさに目覚めるようになりました。
痛みは徐々に小さくなり、頭や腕にジーンと残る程度にまでなったそうです。
楽しみ見つける
この二人の例を見ていると、病気や痛みは身体だけのことではなく心とも密接にかかわっていることがわかります。
ふさぎ込んだり諦めてしまうのはよくないようです。
夢中になれることを見つけ、やったことのないことに挑戦する。
「楽しんで生きる」ことの大切さを教えられました。
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