やることがたくさんありすぎて頭が混乱していたり、悩み事や怒りなどを抱えているとき、いいとよく言われるのが「紙に書き出す」こと。
日記をつけることや、その日あったいいことを3つ書くなどもいいと言われています。
書くことの、なにがそんなにいいのでしょう。
書くことの効能
例えば日記の場合だと、日々の出来事を書くことによって、今の自分の思考が手に取るようにわかり、その中身が興味深いものに思えてきます。
文章を書くと左脳が働きます。
左脳は論理的で分析的で、考えを言葉にするのが得意。
書くという行為は左脳だけを忙しく使うので、その間の右脳には、言葉以外の手がかりを直感で捉え、自分に気持ちに注意を払う余裕が生まれます。
左右の脳が協力しながら「書く」と、自分の思考と感情がよく理解できるようになります。
何かを思いついても書き留めない限りは、働くのは右脳だけです。
でも、その思いつきを紙に書けば左脳も動きます。
こうして脳全体を働かせると、潜在意識が刺激されて物の見方が変わり、今後取るべき行動についても自信が持てるようになるとのこと。
自分だけの攻略本
書くことが脳によさそうなことはわかりました。
でも、日記を書くことで何か変わることがあるのでしょうか。
「されど日記で人生は変わる」(今村暁 知的生き方文庫)では、日記を利用して自分だけの成功法則・攻略本を作ることを勧めています。
書店に行けば自己啓発本や成功哲学本が並んでいますが、それらは不特定多数の人たちに対して書かれたもので、自分だけのものではない。
だから日記を読み返して、「いい結果を出した方法」「モチベーションが上がった方法」などについて自分なりの法則として書き出してみる。
例えば、
・五本指ソックスを履いたら気持ちがいい。
・朝食を抜いたら頭がすっきりする。
・正座をすると集中できる。
・悲しいときは中島みゆきを聴くと落ち着く。
など。
1日1つ、1年間書きだしたら365個の自分だけの人生攻略本ができます。
「今日は気分が乗らないな」と感じたときは、日記をパラパラめくって打開策を探せばいいのです。
おもしろいやり方ですね。
若いころ、毎日ではないものの日記らしきものを何年も書いていました。
でも私のは「そのときの気分」をだらだら書いていただけ。読み返してもおもしろくもなく、もちろん役にも立たず。
攻略本になるような日記、書いてみたいです。
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