赤色の下着を身につけると健康になるとか運がよくなるとか言いますね。
でも、実際に色がどれほどの影響を与えるんだろうと疑問に思ったりもします。
色は大脳で認識され、感情の中枢である「偏桃体」や、ホルモンの分泌を促す「視床下部」、記憶を司る「海馬」を刺激するため、色は情緒を安定させたり、興奮させたり、血圧や心拍数、睡眠の質まで広く影響を及ぼすそうです。
色彩調節
「色彩調節」の専門家は、建物などの空間、例えば病院なら患者さんの回復に役立つような色彩など、目的に沿った適切な色を提案します。
色彩調節の専門家である南涼子氏によると、オレンジや黄色などのビタミンカラーは、人との距離を近く感じさせる効果があるそうです。
オランダの国立大学の研究では、「黄色の物体を提示された人は幸福を感じる」ことが報告されているとか。
黄色は一番人を幸福にさせ、笑顔を引き出しやすい色と言えるそうです。
「青」と「紫」
イギリスで、2000世帯を対象に「寝室の装飾の色」と「睡眠時間」を調べた研究があります。
快眠につながる、睡眠時間が長くなる色は、1青色、2黄色、3緑色でした。
青は副交感神経を有意にし、体を睡眠に導きやすい状態にしてくれます。
心身をクールダウンしてくれる効果があるので、寝室には青色を取り入れたほうがいいということです。
逆に睡眠を妨げる色は、1紫色、2茶色、3グレーという順になりました。
紫色はインスピレーションを最も刺激し、妄想を促して悪夢を見させる可能性が高く、それによって睡眠を阻害するようです。
茶色とグレーは退屈な感情を呼び起こし、孤独な気分にさせ、それが結果的にいい睡眠につながらなくなるとのこと。
一人暮らしで寂しさを感じているような人は、茶色とグレーは部屋の中にあまり使わないほうがいいようです。
研究結果によると、「青」と「紫」とでは、睡眠時間に平均で約2時間の差がありました。
色だけでこんなに差が出るのは驚きですね。
南氏によると、「気分が落ち込んでいるときは、どうしても暗い色を選びがちになる」という研究結果もあるそうです。
暗い気持ちのときでも、明るい色のものを身につけたり、部屋の中に明るい色のものを取り入れることで気持ちを上向きにできるのですね。
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