佐々木典士「ぼくたちに、もうモノは必要ない。増補版」

ミニマリストによる、なぜ自分はミニマリストになったのか、ミニマリストになってどう変わったか、どうすれば要らないものが捨てられるのか、といったことが書いてある本。

23か国語で翻訳され、世界累計40万部だそうです。

ミニマリズムは目的ではない

作者によると、ミニマリズムは目的ではない、とのこと。

大事なものを大事にするために、大事でないものを減らすこと。

捨て方のノウハウ本というより、考え方を丁寧に解説してくれる本です。

モノを所有することについて、今まで生きてきてそんなに考えたことはなかったと思わされました。

ノウハウ本ではないと言いつつも、「手放す方法最終リスト65!!」とか、「さらに手放したい人へ追加リスト15!!」などの章があって、読んでいるうちに捨てたくなってきます。

身の回りのモノの大半を処分したらどんな気持ちになるんだろうとか、見たこともない世界が目の前に広がるのかな、なんて想像したり。

捨てることに対して感じる抵抗の数々を、一つづつ潰してくれます。

収納の巣

「手放す最終リスト65」の中でなるほどと思ったのが、

「まず「収納という巣」を手放す」というもの。

普通は収納の中の物を減らしていって、なくなったときに収納を手放します。

それを最初に「収納」を手放してしまいます。

溢れだしたモノをそのままにしておくことはできないので、どうにかしようと減らしはじめる、というわけです。

確かにその通りです。

ちょっと荒療治すぎて実行するのにためらいますが。

他にも、「「忘れていた」モノは手放す」とか、「熱く語れないモノは捨てる」とか、確かにと頷きたくなることがたくさんあります。

ミニマリストのメリット

ミニマリストになったメリットもいろいろ語られていますが、「ほんとに?」と思ったことが一つ。

「めんどくさがりな「性格」は存在しない」

とあります。

自分のことをめんどくさがりだと思っていた作者は、細かい家事ができなくても仕方ないと思っていたそうです。

それがミニマリストになってからは出かける前に掃除機をかけ、シャワーを浴びながら風呂掃除。食べた端から食器を洗うなどなどこまめに家事をするように。

性格が変わったのではなく、モノの数が減っただけだと言います。

それじゃ、ウチもモノの数が減ったら私も面倒くさがりではなくなるのでしょうか?

家事嫌いの私、ちょっと考えさせられました。

ミニマリズムは出入り自由な学校

作者は、ミニマリズムに完成はないと言います。

「出入り自由な学校」だと言っています。

もう充分だと思えば卒業してもいいし、必要だと思えば何度でも入りなおせばいい。

ミニマリストって魅力的ですね。

巻末に、やまぐちせいこさんの「補講 ミニマリストと家族、ミニマリストと発達障害」が載っています。

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