ある程度の年になったら、自分や配偶者が死んだ後、子どもに財産をどう残すかを考える人もいるかと思います。
子どもが複数人いると平等に分けなくてはいけませんが、これがなかなか難しそう。
子ども三人
Aさんは80代の女性。
夫は亡くなり、一人暮らしです。
子どもは女男男の三人。
娘は既婚(子どもはなし)で近所に住み、息子二人は未婚でそれぞれ一人暮らしです。
Aさんには今住んでいる家のほか、自分の実家を取り壊して駐車場にした土地があります。
子ども三人にどう相続させようかと思い、息子二人に家と駐車場を分け、娘にはあとあと揉めないようにとまとまったお金を渡しました。
そのときは、娘も納得していました。
ところがその後、娘がAさんの住んでいる家を、Aさんが亡くなったら自分の夫にあげて欲しいと言い出しました。
娘夫婦の住んでいる家は娘名義になっているそうです。
娘の夫にはこれといった財産がないので、母親の家をあげて欲しいと。
そんなこと、息子たちがうんと言うわけありません。
Aさんは困惑して悩んでいます。
Aさんの弱み
実はAさんは、私の母の古い友人です。
Aさんの娘さんはあらかじめお金をもらったのに、なぜそれを忘れたかのように家のことを言い出したのかはわかりません。
ただ、娘さんはAさんの近所に住んでいることから、普段の生活で母親の世話をすることが増えているのかもしれません。
Aさんが「この家は弟にあげるという話だったでしょう」と突っぱねられないのも、この先、もっと娘にやってもらうことが増えてくるかもしれないという気持ちがあるからかもしれません。
だけど、娘さんの夫は相続には全く関係のない人です。
娘さんの要求は、兄弟が不仲になってしまう原因にもなりかねません。
身勝手な身内
母がこの話を聞いたのはコロナ前。
今はどうなっているのか、連絡していないのでわからないそうです。
Aさんはもう80代後半。いつ何があってもわからない年齢です。
専門家に相談したほうがよさそうですね。
Aさんは旧家の一人娘で、何十年か前、実家の家を相続したときに相続税が払えなかったことがあったそう。
そのとき、退職金が入ったばかりだった自分の夫に、少しの間だけ立て替えてもらえないかと頼んだら、「俺には関係のない話」だと断られたそうです。
Aさん、ダンナさんにしろ娘さんにしろ、身近にちょっと身勝手な人がいるようです。
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