毎週土曜日に読売テレビで放映している「土曜はダメよ!」という番組を時々見ます(家族が見ているのをチラ見する)。
見るのは、桂小枝がいろんな不動産を紹介する「小枝不動産」というコーナーです。
比較的まともな家から、絶対に住みたくないようなケッタイな家まで、世の中には実にいろんな物件があるものだなと感心します。
古民家をリノベーション
先週見たのは、築99年の古い町家をフルリノベーションした賃貸物件。
土間や家具、階段など、古いものをうまく残しつつ、台所やトイレ、お風呂は最新式になっていて、古さと新しさがうまく融合していました。
ここならちょっと住んでみたい気になったくらい。
その前の週に紹介されていた家は、こちらも築80年の古民家をリノベーションしたもの。
でもこちらは中を新しくしすぎていて、外観を古いまま残した意味がないじゃないかと思いました。
せっかく残したおくどさん(かまど)と井戸のある場所も、なんに使ったらいいのかわからないような空間になっていました。
せっかくの古民家が台無し、というのは言い過ぎにしても、少々もったいない感じでした。
古さをいかすのは難しい
両方を見て思ったのは、古い部分を残して、今でも使えるように手入れするのは専門知識がいるのと手間がかかるらしいこと。
金額のことはわかりませんが、全体をそっくり新しいものに取り換えたほうが安くなりそうな感じです。
そして、新しく入れた設備と古いものとを違和感なく共存させるには、絶対に美的センスが必要であることがよくわかりました。
築99年の町家を改装したのは、「ビフォーアフター」にも登場した、有名な建築家だったそうで、なるほどと思わせる内装でした。
憧れだけでは住めない
テレビで古民家を見ると、思わず「いいなあ」と思います。
昔から縁側に憧れもあります。
実際にはそんな家に住んだことはないのですが、私の明治生まれの祖父母が住んでいた家が町家風で、その記憶が懐かしさに結びついているのかもしれません。
でも、実際に住むとなると、昔の家は隙間風があって寒かったりしますし、耐震性も心配です。
古い家への憧れと、最新式の家の便利さ・安心さを天秤にかけたら、私なら新しいものに傾いてしまうでしょう。
そして、そんな自分が残念だと思う気持ちがずっと残るような気がします。
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