新聞を読んでいたら、女優の大竹しのぶさんのエッセイが載っていました(朝日新聞夕刊1/17付け)。
お寿司屋さんで三宅祐司さん(劇団主宰、俳優や司会をしている人)夫妻に会ったことが書かれています。
この三宅祐司さんの奥さんの話がおもしろかったです。
三宅夫人はこんな人
奥さんは言い間違いや聞き間違いが多いので有名らしい。
・三宅さんが大腿骨を骨折して、お医者さんに結果を言われた時も、
「だいたいの骨が骨折してしまったんですか」(「大腿」を「大体」と間違える)。
・夫婦喧嘩をしたとき、「どいてよ」と言うところを「抱いてよ」と言ってしまう。
・お姑さんに手紙を書いて「暮れも近づきまして」と書くつもりが、「墓も近づきまして」と書いてしまう。
・宿泊するホテルに問い合わせした時も、「ベッドインは何時ですか」と聞いてしまい、「お客様の良い時間で」と言われてしまう。
・テレビCMで、手の荒れに効くという言葉を聞いて、「「アレ」じゃわからないわよね」。
・歯医者さんで「口紅を拭いてください」と言われて口笛を吹く。
・「三階行ってください」と言われれば「三回、三回、三回」と繰り返す。
かなりの高レベル
書き出せばキリがないとあるので、しょっちゅう、こんなことをやっている人のようです。
誰でも聞き間違いや言い間違いはありますが、ここまでの人はなかなか見つかりません。
知り合いにいれば、会ったその日は話すネタに困らないでしょうね。
夫婦間では真剣な喧嘩には発展しなさそう。
反対にどこまで本心で、どこから聞き間違え・言い間違えなんだろうかと思うこともあるかもしれません。
気にすることない
知りたいのは、ご本人はこんな自分のことをどう捉えているのかなということ。
おそらく、聞き間違いや言い間違いの多いことを、悩んだりしていないだろうなと思います。
いいことではないけれど、真剣になって直さなくてはいけないようなことでもないわよね?とか思っていそう。
細かいことにこだわらない、おおらかな性格の人ではないかなと思います(勝手な推測です)。
私はどちらかというと、自分のやらかしたミスなどを忘れられない(そのくせ大事なことはぽろっと忘れたりする)タイプなので、こういう肩の力が抜けた人を見ると羨ましくなります。
ものごとはちゃんとやらなくては、と思うような人にとって癒しの存在ですね。
こういう人の話を聞くと、他人の反応ばかり気にして生きていくことが馬鹿らしいと思えてきます。
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