私と夫は、お互いに買った本を貸し借りします。
娘や息子がいたときは、同じように借り貸ししていました。
今私が読んでいる本を、読み終わったら貸してほしいと言うので、いいよと言ったら、
「ページの端を折ってもいい?」
と聞くのです。
絶対にダメ!
ショックだった出来事
私が小学校のころ、友達に「ベルサイユのばら」を全巻貸してあげたことがあります。
家まで返しにきてくれたので「おもしろかった?」と聞いたら、返事もせずお礼もなくさっさと帰っていきました。
後でマンがを見ると、ほとんどの本のカバーの折り返しのところが破れかけていました。
その子のお母さんは、マンがを読んでいると怒る人だったらしく、何を読んでいるのかわからないようにカバーを裏返しにしてかけ、何度も読んだために破れかけたのでしょう。
これは結構ショックな出来事でした。
大事なマンがのカバーがこんなことになったのに謝りもしてくれなかったのが悲しかったのはもちろんですが、母に訴えたときに軽く流されたのもショックでした。
自分にとっては大事なマンがでも、人から見たら「たかがマンが」なんだと思い知ったのでした。
このときの体験から、大事な本は絶対に人に貸してはいけない、という教訓を得ました。
それ以降、何度も人に本を貸していますが、破れたり汚れたりして返ってきたことは「ベルばら」以外にはありません。
そして、まともな姿で本が返ってくるたび、「みんなちゃんと読んでくれるんだな」と軽く驚いてしまうのです。
本は汚したくない
私は自分が読む本は、ページを折ったり書き込みをしたり付箋を貼ったりはしません。
後でもう一度読み返したい部分には、細く切った紙をはさんでおくだけです。
普通に読んでいたのに、ページが折れたり汚してしまったり、というのは仕方ありませんが、ページを折るなんてもってのほか、と考えるほうです。
夫がそんなことを言ったのは、「読書の技法」(佐藤優 東洋経済新報社)という本で、ページを折ったりペンで囲ったり、という読み方が書いてあったからです(この本も私のです)。
でも作者は元外務省の官僚で、作家をしている人。
仕事柄、読書の仕方は一般の人とは違うはずです。
自分の本なら好きに読んでくれていいですが、私の本でやらないでほしい。
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ということで、夫がどうしてもページを折って読みたいというなら、貸さないことにします。
まあ、黙ってページ折られたら怒りまくりですが、聞いてくれただけよかったです。
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