待ち望んでいた瞬間

新しい訪問リハの先生が来て１か月。

先日、訪問リハの時間に夫の動かない左指がほんの少し動きました。

左手首を先生が持ち、「曲げて～」「伸ばして～」「曲げて～」と言われるままにやっているうち、何度目からか人差し指が少し動くようになりました。

伸ばすところまではいかなくて、曲がった指が少し緩む程度です。

中指、薬指、小指は曲がったままでしたが、親指も少し動きました。

ついに動いた、と夫も私もちょっと涙ぐんでしまいました。

その様子を見て先生は、「まさか動くとは思っていませんでしたね？」と。

動かないと思ってしまうと本当に動きませんからね、と言われました。

マヒしている左指も左腕も曲げることはできるけれど伸ばせない状態が長く続いて、「もしかしたらずっとこのままかも」とチラッと思うことさえありましたが、動いてよかったです。

ほんの少しでも動けば、さぞかし嬉しくてホッとできるだろうと思っていましたが、実際に動くと喜びはほんの一瞬でした。

だってまだほんの少し動いただけ。

つまんだり、掴んだり、押さえたり、持ったりなど、手で何かをできるようになるのは遥か先です。

１年以上動かしていないため筋力そのものが衰えているとも指摘されましたので、この先もリハビリが続きます。

どこまで動くようになるかはわかりませんが、がんばってほしいです。