テレフォン人生相談へ寄せられた、ある相談がネット上で話題になっていました。
夫と義姉の距離の近さに悩む妻からの相談です。
相談内容
妻58歳(相談者)、夫63歳、娘33歳の3人暮らし。
夫にはシングルマザーの姉がいて、夫が金銭的な援助をしたり父親代わりの役割をしたりしていました。
それは夫が結婚して子どもが生まれても変わらず、むしろ、姉と姉の家族に対して「頼りにされたい」「甘えてもらって嬉しい」と言っています。
妻も義姉からよく頼まれてお金を貸すけど、貸しても返ってきません。
でも夫は「気持ちは受け取っているから」と言って催促はしない。
姉との関係で夫とケンカになると、ものすごい怒りを妻にぶつけてきます。
ただ夫はとても外面がよく、義姉も「怒ったところを見たことがない」というほど。
妻は、「夫が義姉に向けている愛情を自分たちに向けてくれれば、もっと幸せな生活が送れるはずなのに」と悩んでいます。
大人の顔をした幼児
回答者の加藤諦三氏によると、夫が妻に攻撃性をあらわにするのは、一番安全だから。
外は安全な場所じゃないので、いい顔をしてしまう。
気に入られたいから怒りも不満も我慢して迎合してしまう。
夫は、大人になった幼児だから、人を愛することはできない、と言います。
夫婦関係をどうするか
もう一人の回答者、弁護士の中川潤氏は、
夫は義姉に評価してもらいたいだけで、姉も姪も愛しているわけではない。
「姉に向けている愛情を自分たちへ」と考えるとすれ違うだけだし、実現しないことを追求することになる。
夫はそういう人間なのだと分かった上で、一緒に暮らしていけるなら暮らしていけばいいし、「耐え難い」と思うならきっぱり別れること、とアドバイスしています。
「夫は妻より姉を深く愛している」と考えているようだけど、夫は人を愛するということを知らない人。
夫婦関係をどうするかを考えた方がいい、と言っています。
妻も愛を知らない
加藤氏は、夫を理解していない妻は、愛ということを全く知らない女性だと言います。
相談者は「そうだと思います」と。
「仲間に対する最大の義務は、自分を愛すること」であるという加藤氏、相談者はそれができていないから夫を好きになって結婚した。
「愛を知っていれば結婚しないです」と。
妻の立場に立って考えてみると、どうにも救いのない相談内容です。
加藤氏が紹介したヒルティ(スイスの法学者、哲学者)の言葉。
「外面がよくて、内面が悪い男。最も卑怯な男である。」
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