父が亡くなりました。
入院してわずか6日後。早かったです。
入院後
入院当初の医師の話では、余命は1か月か2か月くらいとのことでした。
父は点滴の管を勝手に引っこ抜いていたそうです。
そうさせないためには拘束するしかなく、それは止めてくださいとお願いしていましたので、体がもたなかったんでしょう。
検体をとって調べていないので確定ではないのですが、おそらく膵臓がんだろうとのことでした。
病室から緩和病棟に移る際に会ったときかなり苦しそうだったのですが、翌朝、看護師さんが「窓からの景色がきれいに見れますよ」と言うと、「今はそれどころと違うわ」と答えたと聞いたので、まだ大丈夫と思っていました。
もっと早くに入院して痛みを取る処置ができていればと思わないでもありませんが、今さら考えても仕方ないことですね。
父との関係
父に対する言葉がきつかった母は泣いてばかりです。夫婦って不思議。
私は父とはそれほど仲がいいわけではなく、若いころは用がなければ話かけたりしないくらい。
私が大人になってからはマシにはなりましたが、どちらも口数が多くないため話し込んだこともなく。
それでも父が衰えてきてからは小さな頼まれごと(電球替えたり、コロナワクチンの予約したり)をして喜んでくれるのが嬉しくて、ちょっと心が通った気がしました。
やってもらうばかりだった関係でしたが、ほんの少しは返せたかなと。
人生
94年の人生の前半は、戦争もあったし辛いことが多かったようです。
人は嫌なこと、苦しかったことの記憶が残りやすいと言いますが、父も悪いことしか話さなかった気がします。
それでも長生きをして、ひ孫の顔を見られたのはすごいことだと思います。本人は特に嬉しいとも言いませんでしたが(そういう人でした)。
父が亡くなってから、何かが胸に詰まっているような、何をしてても上の空になるような妙な感じがあります。
ついにいなくなってしまったんだなと思います。
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