お金をたくさん持っている人が幸せというわけではないとか言いますね。
ほんとかなと思ったりします。
「たくさん」持ったことがないのでわからないだけかも。
喜びは薄れる
お金が十分にあると、高級なものを買えていいなと思いがちですが、こんな心理学の実験結果があります。
実験によると、高級車の所有者が感じる喜びは、低価格車の所有者が感じる喜びよりも約50%大きかったそうです。
ただし、その喜びは時間とともに薄れていき、やがて運転していても喜びを感じなくなるそうです。
同じことは豪華な邸宅やヨットなどの高額な買い物にも当てはまります。
高額なものを手に入れた喜びは、買った直後だけのものと言えそうです。
フォーカシング・イリュージョン
幸せが頭打ちになる心の動きを、心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマンは、「フォーカシング・イリュージョン」と呼んでいます。
つまり、間違ったところに焦点を当ててしまうことです。
「人は所得などの特定の価値を得ることが必ずしも幸福に直結しないにもかかわらず、それらを過大評価してしまう傾向がある」と述べています。
「もう少しお金があれば幸せになれるのに」と考えてしまうのは、フォーカシング・イリュージョンに陥っているのかもしれません。
経験が大事
高額なものを買ったのに幸せを感じられないなんてことを避けるには、ものを買うのではなく、「経験」すること。
もちろんお金がなくてはできない世界旅行や宇宙への個人旅行などもありますが、お金を使わなくても喜びを得られる経験はいろいろあります。
良い本を読む、家族と出かける、友人とカードゲームをする、など。
そして、仕事も経験の一つと考えられるとか。
例え大金が稼げたとしても、喜びをもたらさない仕事に就くべきではないとのこと。
幸福は集合体
お金は大切なものですが、それだけで幸せになると考えるのは単純すぎます。
「幸福」はいろんな要素が集まったもの。
家族や友人とのつながりや、打ち込めるものがあるかや健康状態など、小さなものが集まって「幸せ」だと感じられるのだと思います。
お金「だけ」では幸せになれないというのはそういうことですね。
お金も「幸福」を構成する要素の一つではありますが。
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