自分の幸福度を高めようとするなら、いくつか方法があります。
感謝できることを探す、人に親切にする、軽い運動をする、など。
そのうちの一つに、「信じるものを持つ」ことがあります。
ただ対象は神様や仏様でなくてもいいらしいです。
宗教
何でもいいとはいえ、「信じる」というとまず思い浮かべるのは宗教です。
確かに、神様を信じる人は、8歳児でも大学生でも、年金を受給している高齢者でも、わずかながら幸福度が高いことがわかっています。
4万人のイスラム教徒は、ラマダンの月(断食月。日の出から日没まで飲食を断つ)に、ちょっと大変になるにもかかわらず、いつもより幸福感を強く感じているそうです。
同じことは安息日(一切の労働が禁じられている)のユダヤ人にも起こります。
生涯の間に一つの宗教を信じている人は幸福度が高く、ずっとその状態が続くけれど、宗教を離れた人は幸福度が少々下がるとわかっています。
それ以外でも
こいったことは宗教に限らず、何を信仰しようと関係ないことがわかっています。
大学生を対象に、神への信仰と科学信仰を比較したところ、どちらもまったく同じように幸福感に影響を及ぼしていました。
科学どころか、宇宙人でも同じこと。
アメリカのある研究チームによると、いつか地球外生命体に会えると考えている人は、一般の人と比べてポジティブだとわかったそうです。
ヴィーガン(動物性食品を一切口にしない完全菜食主義者)の人は、食に対する信仰のおかげで、平均よりも幸福度が高くなります。
幸福度高める理由
こうした「信仰」が幸福度を高める理由は何でしょう。
一つ目は、信仰は、その人に自我同一性「アイデンティティ」を与えます。
それによって、心地よい安心感や誇りすら持つことができます。
二つ目、同じ信仰を持っていたり、同じような食事をしている誰かと連帯感を持ち、コミュニケーションをとったり体験をシェアしたりして周りの人と関係を築くことができます。
仮に、ほかの誰とも違う自分だけの何かを信じていたとしても(例えば愛犬は言葉を話すことができるなど)、生きる意味を与えてくれます。
94カ国で約10万人を対象におこなわれた大規模研究で、信仰心のある人間は何が起きても幸福を感じられるような、明確な「人生の指針」を持って生きていることが分かったそうです。
宗教に限らず、信じるものがある人は幸せになるのですね。
「信じる者は救われる」は本当のようです。
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