コロナ禍で家庭用ミシンが売れに売れたそうです。
「子育てにちょうどいいミシン」(アックスヤマザキ、税込み1万1千円)はネット通販で4万台のヒットになりました。
マスクが品薄になったときの手作りマスクが浸透したこと、家で過ごす時間が長くなったことがミシンの需要に結びつきました。
さらに、マスク作りをきっかけにモノづくりの楽しさに目覚めた人たちが、何十万円もするような高機能ミシンを買い求めるようになっているそうです。
エデュケーター
ミシンメーカーの一つ、ブラザー工業には「エデュケーター」とよばれる職種があります。
ミシンの使い方を広く伝える先導役で、世界に約150人いるそうです。
そのうちの一人、岡部顕子さん(45)は国内はもちろん、台湾やメキシコなど10の国・地域で約180回の教室を開き、約2千人にミシンのことを伝えてきました。
岡部さんは服飾の専門学校に通った経験はありません。
ただ、小学生のころからミシンが好きで、低学年のころにはミシンでお弁当バッグに名前をひらがなで刺繍していたそう。
教材として使う作品は約100点を考案。
1千種類以上のステッチ(縫い方)を駆使する技術に魅せられて、ミシンを始める人が後を絶たないそうです。
海外では
縫製業の盛んなベトナムで教えると、初級者用から中級者用のミシンに買い替える人が増えたとか。
教え子の中には、実力を上げて現地のエデュケーターとして活躍する人もいます。
欧米では200万円超の上級者用が人気だそうです。
スリの多い地域ではファスナーが必須と言われたり、地域事情も好みもさまざまです。
自分の腕が上達するといいミシンが欲しくなるのはわかりますが、欧米の200万円超のミシンを買う層というのがよくわかりません。
プロなら納得ですが、趣味で200万円のミシンを買うというのは、使いこなす腕も必要でしょうし、すごいですね。
ミシン漬け
岡部さんは今も外部の裁縫教室に通っているそうです。
全米最大級のキルト・フェスティバルにも参加、デザインの潮流や最新の技法を追っているとか。
休日でもミシンを触り、カフェでコーヒーを飲みながら読む本は洋裁や生地について書かれた本だそうです。
小さなころから好きなミシンと共に歩む人生、幸せそうです。
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