暮らしについての本を書いている金子さんの、時間とのつきあい方を書いた本。
起業したり国際的にバリバリ働くようなすごい人ではなく、ごく普通の人向けに書かれています。
もう少しだけ時間上手になって、自分らしく暮らす時間をつくることを提案しています。
時間術の基本
金子さんがおすすめする、フツーの人がセカセカしなくなる時間術の基本は以下の4つです。
1 「忙しい」と言わない
2 今やっていることを確実にやる
3 身の回りのモノを減らす
4 やるべきことを減らす
こうした、なんでもないことをしっかりできるようになると、ずっといろいろなことができるようになるとか。
「心の地図」を作る
夢を叶える時間の使い方として、「余命6か月と仮定して絶対にやっておきたいことは何か考える」とか、「自分の墓碑銘を決める」など、ユニークな提案をしています。
そのうちの一つが「心の地図」を作ろうというもの。
自分が一番大切にしているものを紙の中心に書き、興味があること、知りたいこと、大切にしていることを書き加えていきます。
本には金子さんの「シンプルライフ」を中心にした心の地図が載っているのですが、マインドマップのように見えます。
心の中が整理でき、関心分野がわかったり、やりたいことや、やるべきことの優先順位をつけることができるそうです。
未来の自分への手紙
金子さんは14歳の時に未来の自分に手紙を書いたそうです。
10年後、手紙に書いた夢の内容は、ほぼ叶っていたそうです。
「〇カ年計画」ではなく手紙だったこと、書いてすぐに忘れてしまったことがよかったのではないかと推測しています。
時間の質を高める
時間を質を高めるために、自然とつながることや一人の時間を大切にすることなどをすすめています。
そして、きちんと暮らすテキストとしてあげているのは、曹洞宗の開祖、道元の「典座教訓」と「赴粥飯法」です。
日常の行い、料理も食事をすることもすべて修行であるとする禅の考え方は、現代に生きる私たちの指針になってくれるといいます。
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一般的な時間術の本とは一味違っています。
10年後の自分に手紙を書くシーンが出てくる本、私も昔読みました。
確かモンゴメリのエミリー3部作ではなかったでしょうか。
懐かしいです。
自分は幼いころ何が好きで、将来何になりたかったんだろう、なんて昔のことを思ったりしました。
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