実業家、斎藤一人さんの本を何冊か読んだことがあります。
商売の世界で成功した人ですが、成功哲学というほどギラギラした本ではなく、生き方指南のような内容が多いです。
斎藤さんはお弟子さんたちに、ある本を「7回読め」と言っているそうです。
その本は、デール・カーネギーの「人を動かす」。
超ロングセラー
「人を動かす」が日本で発売されたのは1937年。84年も前なのですね。
日本で430万部、世界で1500万分以上売り上げている、超ロングセラーです(Wikipediaより)。
「人を動かす」というタイトルですが、他人を意のままに動かすテクニックを教えているのではなく、どうすれば人間関係を円滑に動かせるかについて書かれています。
「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」
という4つの章に分かれ、豊富な事例が載っています。
最初の章、「人を動かす三原則」は、
- 批判も非難もしない。苦情も言わない。
- 率直で誠実な評価を与える。
- 強い欲求を起こさせる。
という3つのポイントについて説明されています。
私はこの本を何年か前に読んだのですが、内容は何一つ残っていません。
読んだ本を血肉にするって難しいです。
内容を頭に入れるコツ
だからこそ斎藤一人さんも、「7回読め」と言っているんでしょう。
斎藤さんは本の内容がモノになるためのコツとして、「気愛(「きあい」のことを斎藤さんはこう書くようです)を入れて読む」ことを勧めています。
自分の周りを見回して、気に入らない人を思い浮かべ、「このヤロウ、ふざけるな」「いつかやっつけてやるからな」と思いながら読めば、本の内容が自分の中に入るとのことです。
神様はわざわざ気に入らない人を出してくれている。
だから、その人を抜くために勉強すればいいと言っています。
読む時に、「人から読みなさいって言われたから」「課題で7回読むことになっているから」と言いながら読んでも、ちっとも頭に入らないですよ、と。
斎藤さんのお弟子さんの一人は、この本を18回読んだそう。
すごいなあと思って私も再読(何も覚えていないので始めて読むのと同じ)し始めましたが、なかなか進みません。
最初に読んだのは、誰かが「自己啓発本はこれ一冊で十分」というようなことを書いていたので読んでみたのですが、私には「気愛」が足りなかったようです。
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