緊急事態宣言が取り消されたとしても、第二波、第三波が来ることはほぼ間違いのないことのようで、対コロナは長期戦になります。
感染の恐れや経済的なダメージ、人に会えない孤独感などから強い憂欝感を覚える人もいて、コロナ鬱とも呼ばれているようです。
鬱状態を悪化させないために、一番大切なことは、日々の生活を崩さないようにすること。
・睡眠や食事をちゃんととる。
・情報を集めすぎず、過度な不安を抱かない。
・趣味や運動などの気が晴れる時間を大切にする。
これまで通りの生活を送ることで、身体的にも精神的にも安定するのです。
睡眠、食事をしっかり
起床、就寝時間を今までと変えないようにします。
12時前には布団に入るようにし、しっかりと眠るようにします。
睡眠が足りないと欝状態になりやすいからです。
食事も三食とるようにして、食事のリズムを崩さないようにします。
弛緩する
過度な緊張状態が続かないように「弛緩」することも大事です。
将来への不安や感染への恐怖からネット上の情報を次々見てしまうと、ますます精神的に緊張が増すことになります。
情報に触れる時間を決めるとか、信頼できる情報だけに触れるようにするなどして、自分の身を守るようにします。
趣味を楽しむ
コロナと関係のない時間を持つようにします。
手を動かして物を作ったり、楽器を演奏したり、DVDを見たり、できるだけ頭を使わず過ごせる時間を持つようにします。
ただ、長時間のゲームは緊張を強いる場合も多いのでおすすめできません。
体を動かす
有酸素運動と鬱病の関係を調べた実験では、もっとも運動量の少ないグループは、最も多いグループより約75%も鬱病になる確率が高かったそうです。
散歩やジョギング、家の片づけなどでも気分を変える効果があります。
家でのストレス
家族と四六時中、顔を合わせることでストレスを感じている人もいます。
それほど関係が悪くない場合は、一緒に何かの活動をする。例えば料理を作ってみる。
関係修復が難しいなら、できるだけ顔を合わせないよう、お互い時間をずらして散歩に出るなど工夫します。
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特別なことをするのではなく、「今まで通りの生活」を送ることが大事なのですね。
不安も不便も恐怖も、自分だけではなくみんな同じなのだと思い、気持ちも体調も崩れてしまわないようにしたいものです。
※参考「文藝春秋」6月号 岩波昭(精神科医)「コロナ鬱にならない外出自粛生活術」
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