私の父親はもうすぐ91歳、母親が86歳。
けっこうな高齢です。
幸い、二人ともまだ十分歩けるし、小さな不調はあるものの、そこそこ元気に暮らしています。
歩けなくなったり、認知症など病気にかかった時のことが心配なのは言うまでもありませんが、目下の悩みは夫婦仲がよろしくないことです。
耳が遠いせいで
先日、実家に行って二人の様子を見てきました。
そして気が付いたのは、お互いの耳の遠さが会話のギスギス度を増しているのではないかということ。
例えば母が出かけようとするときに、父が「鍵持ったか?」と聞きますが、これが聞こえない。
「え?」
「鍵!」
「え?」
「鍵!!」
「持ってる!ほら!!」
聞き返しを何度もしているうちに、どちらもイライラしてきてケンカ腰になっています。
特に母親に顕著で、父親に対する口調の強さに驚くほど。
かつてはそんなことなかったのですが、年取って忍耐心も弱くなっているのかもしれません。
また、私が一方と話している最中に、もう一人が割って入って全然関係のない話をしたりします(これは父)。
これも耳のせいか、それともあまり細かなところに気遣いできなくなっているのかも。
実家にいたのは3時間あまりですが、耳の遠い二人のために普段の2割増しの音量で話していたため、家に帰るとぐったりしました。
テレビで見たご長寿夫婦
以前、夫が100歳超え、妻が90代のご長寿夫婦をテレビで見ました。
奥さんのために食事の用意をするのは夫。
「味はええか?」と聞く夫に、妻は「味はええな。おいしいな」と答える妻。
また、老人会でカラオケを楽しむとき、夫が歌い出しのタイミングがわからないため、妻が腕に触って教えてあげていました。
なんて美しい夫婦愛。
実家ではこんな光景を目にすることは難しそう。
母をなだめる
夫婦の関係に不満が多いのは母です。
父は私に母の話をすることはないので、どう思っているかはわかりません。
意外と仲良く暮らしているつもりだったりして(それはそれで問題)。
母の言うように、父の性格は確かに難ありなのですが、母のほうにも問題がないわけではない。
どっちもどっち、なのです。
しかしそんなことを言うと怒るでしょうから、今は母の言い分を聞いて、それとなく「こうすれば?」というくらいにとどめています。
できれば夫婦穏やかに暮らしてほしいのですよ。
でも、この先どちらかの身体の自由がきかなくなってきたら、もっと大変なことになりそうで今から怖い(泣)。
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