いつか叶えたいと思っていることがあります。
それは国内にある曜変天目(ようへんてんもく)茶碗を3つすべて見ること。
2つは見たので、残るはあとひとつです。
曜変天目茶碗とは
曜変天目茶碗とは、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされ、作者は不詳。
現存するものは世界で3点(または4点)しかなく、すべて日本にあります。
中国では陶片のみ見つかっています(ウィキペディアより)。
2016年「開運!なんでも鑑定団」では、出品された天目茶碗を曜変天目で2500万円の価値があると鑑定。
この鑑定については専門家から疑問の声が上がり、その後中国の陶芸家が自分が大量に作ったものだとテレビ取材に答えるなどの騒動がありました。
所蔵は3か所
曜変天目を所蔵しているのは、静嘉堂文庫、藤田美術館、龍光院の3か所です。
私はここ3年ほどの間に、国宝展などで龍光院所蔵と藤田美術館所蔵の二つは見ました。
私が始めて見たのは龍光院所蔵のお茶碗です。
国宝展で多くの人が曜変天目のケースの周りに集まっているのを見て、「なんでも鑑定団で話題になっていたお茶碗だ」と初めて気が付いたという体たらく。
そこで初めて実物を見ることができたのですが、ひとめで魅了されました。
黒い宇宙に青い星が浮いているような、美しくて不思議な魅力にあふれたお茶碗でした。
自分の手で持ち、いろんな角度から光を当てて見てみたいと思うくらい。
記録によると曜変天目はもう1椀あったそうで、織田信長が愛用して持ち歩いたため、本能寺の変で焼失したとされているそうです。
持ち歩きたくなるほど魅力的なお茶碗だったことが納得できます。
肉薄
長らく曜変天目は現代の技術をもってしても再現不可能とされていたそうです。
しかし、多くの陶芸家がさまざまな努力を重ね、現在はかなり近づいているようです。
2018年に京都市の京焼・清水焼の窯元「陶葊(とうあん)」4代目土渕亜貴が3000~4000通りの釉薬の調合や焼き方を試し、曜変天目に近づきます。
2019年には100個中1、2個であるものの定量的に製造できるようになったそうです。
新しい茶碗?
去年、NHKの「歴史秘話ヒストリア」という番組で、謎のお茶碗が明らかになったと放送していました。
いろんな機材を使ってお茶碗を撮影し、入っていた木箱まで調べていました。
発掘調査から本能寺の変では本能寺は全焼したわけではないこともわかったそうで、織田信長が持っていた曜変天目は残っているのではないかと含みを持たせて言っていましたが。
あのお茶碗、結局なんだったんでしょう?
曜変天目については、ほんの少しだけ、私もテレビ番組の「お宝鑑定団」で聞いたがありました。
すばらしいものなのですね。
見てみたくなりました。
検索したところ、4月から静嘉堂文庫で公開されるようなので行ってみようと思います!
hinoeさん
いつもコメントをありがとうございます。
静嘉堂文庫の曜変天目茶碗が現存する3個の中でも最高とされているそうです。
私が見た2つ(静嘉堂文庫以外)もそれぞれ違いがあって、どちらも魅力がありました。
こうしたものにあまり興味がないのですが、曜変天目だけは別と思うくらいです。
ぜひ楽しんできてくださいね。