昔の嫌な記憶がよみがえることってありませんか。
ずいぶん年月もたっていて細かいところは曖昧になっているし、当時周りにいた人たちとも疎遠になっているのに、嫌な気分だけはいつでも思い出せる。
何かの拍子に出来事を思い出すと、そのたびに不快な気持ちも律儀に思い出してしまう。
もう思い出さなくていいのに。
今の自分になんのプラスにもならないのに。
そんなときは記憶を作り替えてしまいましょう。
やったことのない生徒会長
斎藤一人さんという実業家が本に書いていました。
中学の同級生に会うたびに、「オレも生徒会長、長くやっていたからね」と、何かにつけて言っていたそうです。
もちろん生徒会長はやっていなかったそう。
何年もたって同級生と会った時、「お前、生徒会長やっていたよな」と本気で言ってきたとか。
過去のことなんか誰も細かく覚えていない。
だから、誰も覚えていないことを何度も思い出して自分を苦しめるのは止めましょう、と。
過去なんか引きずらず、過去を変えてしまいましょうと言っています。
乾杯の音頭で
同じ本に、一人さんのお弟子さんの話が載っています。
パーティで乾杯の音頭を取ったお弟子さん、「カンパーイ!」と言って手を出したら、コップを持っていなかった。
それを気にして、「思い出すだけで冷や汗が出てくるんです」と言ってたそうです。
一人さんによると、そういうときは「思い出すだけで、笑いが止まらなくなる」って言う。それだけで人生が違ってくるのだそうです。
乾杯!って出した手にコップがないなんてコントみたいなものですが、当の本人にはなかなかそうは思えなかったりしますね。
恥ずかしさや、ちゃんと音頭がとれなかった情けなさや悔しさなんかが入り混じって、じわっと冷や汗が浮かんでくる。
でも「笑いが止まらなくなる」と言うと、出来事の色が変わって見える感じがあります。
本当に笑い話で済んでしまいそうですね。
記憶を上書き
嫌な思い出って容赦なく勝手に蘇ってくるのに、改めて何がそんなに辛かったのか考えなおそうとすると、急に曖昧になり掴みどころがなくなってしまうことがあります。
まあいいかとそのままにしておくと、また蘇ってくる。
こんなループを終わらせるには、嫌な記憶が蘇ったらしっかり捕まえて上書きしてしまうのがよさそうです。
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