「お金をうまく節約するために覚えておきたい心得」についての記事を読みました。
書いているのは投資家の中原良太氏。
節約のための心得とは
その心得とは、「贅沢品は必需品に変わる」ということ。
出所は歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリで、彼によると、歴史上の多くの贅沢品は時とともに必需品へと変わっていったそうです。
例えば家電。
昔は洗濯は洗濯板を使い、掃除は箒と雑巾がけ、ご飯はかまどで炊いていました。
しかし今は、洗濯機や掃除機、炊飯器はあって当たり前のものになっています。
家電は贅沢品から必需品に変わってしまいました。
宝くじに当たっても
始めは贅沢と思っていたことも、繰り返すうちに慣れて当たり前になり、ないとストレスを感じるようになってしまいます。
これを示す研究があります。
ノースウエスタン大学の心理学者が、22人の宝くじ当選者にインタビューする実験を行いました。
この実験で、宝くじに当選した人は一時的に幸福を感じるものの、1年後には幸福感が元に戻ってしまうことが確認されました。
始めは「幸せ」と感じていた贅沢に慣れてしまい、次第に喜びを感じなくなってしまいます。
この心理効果は「ヘドニック・トレッドミル効果」または「快楽適応」と呼ばれています。
たまのご褒美
人は一度贅沢をしてしまうと、元の生活水準に戻るのはとても難しいと言われています。
いま「贅沢」と感じるものでも、繰り返していると「当たり前」に変わります。
「普段がんばって節約しているんだから、これくらいは」と贅沢していると、それが何度も重なると当たり前のことになってしまいます。
それを避けるためにも、贅沢はがんばったときの「たまのご褒美」程度にとどめておいた方がいいと中原さんは言っています。
何を取り入れるか
「洗濯板」の時代は知りませんが、子ども時代の洗濯機は二層式。
洗濯機以外でも、そのころと今の生活はずいぶん変わりました。
昔はパソコンもスマホもなかったですしね。
確かに多くのものが「あって当たり前」になり、それに伴い、購入費も維持費もかかっています。
生活が便利になるのは悪いことではありませんが、節約したいなら何を取り入れて何をやめるのか、しっかり自分で判断しないといけませんね。
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