心配しても92%には影響がない

考えても仕方のないことを延々と考えてしまうことはないでしょうか。

ニュージーランドの臨床心理学者、グウェンドリン・スミスは「心配ごとの92%は、考えたところで結果に影響がない」と言います。

でも、すぐに心配事が止められるものでもないのが厄介ですよね。

悪いのはネガティブな考えすぎ

すべての「考えすぎ」が悪いわけではありません。

結婚式を控え、ヘアスタイルやドレス、式次第について一日中考えているのは「ポジティブな考えすぎ」。

こういうときはドーパミンやオキシトシン、セロトニンなどの幸せホルモンが活性化しています。

これが、「ブライズメイドに用意したドレスの色選びに失敗した。新婦の私が太って見えてしまう。あんなに太ってドレスのセンスのない女と、なぜ新郎は結婚するんだろうとみんなに思われてしまう」と心配し始めたとなると、恐怖心やストレスのもとになる過剰反応を引き起こしてしまいます。

言語化して書き出す

「考えすぎ」に対処するには、自分が何に悩み、不安になっているかを言語化して書き出すのが一番効果的だそうです。

例えば、「職場で、来週の木曜日にリストラ会議が開かれるという部署内の一斉メールが送られてきた」というシチュエーションで考えてみます。

1.A欄に状況、起こった出来事について書く。

2.B欄に自分の思考、その時に思ったことを正直に書く。

3.C欄に感情、身体反応、Aの出来事を受けてとった行動を書く。

4.D欄には、B欄の思考の中にある「思考ウイルス」を見つけて書く。

「思考ウイルス」とは、考え方の悪い癖のようなもの。

事実を極端に0か100かで考えたり(白黒思考)、実際には知りようもない他人の考えを想像したり(読心術)、部内全員に当てられたメールを自分宛だと思い込んだり(自己関連づけ)など、事実の認知をゆがめてしまうようなものを「思考ウイルス」と呼んでいます。

書き出すことで自分の考えを客観的に見ることができ、「思考ウイルス」を見つけ出すことができれば気持ちを楽にすることができそうです。

心配事の92%が「考えても結果に変わりはない」とは驚きです。

考えて心配したところで、起こるものは起こるし、結果に変わりはないのです。

なのに時間をかけエネルギーを割いて心配するなんて、なんて無駄なことをしているんでしょうね。

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