インターネット上での誹謗中傷が問題になっています。
もっとちゃんと法整備が進めば、相手を追い詰めるほどの中傷を行う人は少なくなるかもしれません。
でも完全にいなくなることはないのかも。
ドーパミン大量放出
私たちは人から承認を得たとき、脳からドーパミンが大量に放出されて、強い快感を得ることができるのだそうです。
その快感はセックスと同等かそれ以上とされています。
この快感を得るために手っ取り早いのが「インターネット上で匿名で誰かを叩き、それを多くの人に賛同してもらえること」なのです。
こうした快楽を得るため、「叩ける材料」を探している状態なのだそうです。
怖いですね。
ストレス
どうしてここまで快楽を得ようとするのでしょうか。
ラットを使った薬物実験があります。
ラットを狭いかごに入れたままにして、モルヒネ入りの水を置いておくと、その水をどんどん飲むようになります。
でも、広い遊び場がある環境で、オスメスを混ぜた状態で飼育すると、モルヒネ入りの水を全く飲まないのだそうです。
つまり、ストレスを感じず楽しく暮らしていると薬物は必要なく、ストレスを感じる環境下だと薬物による刺激的な快感を得ようとするのです。
人がネット上で承認を得ようとして他人を叩くのも、何らかのストレスに晒されているための行動なのかもしれません。
六次の隔たり
ネットで誹謗中傷したくなった時、これを思い出せばやらなくて済むのでは、と思うことがあります。
「どんな有名な人でも6人を経ればたどり着ける」という「六次の隔たり」と呼ばれる仮説のことです。
仮説とはいえ、たった6人で有名人にたどり着けると言われているのです。
自分が誹謗中傷している人に、自分の友人から数えてたった6人でたどり着けると考えたら、とてもじゃないけれどできないと思うのです。
いくらストレスが溜まっていようが、正義感にかられていようが、日本みたいな小さな国で、いくら匿名といっても何かあれば発信元の情報を開示されることもないわけではないのに(これが簡単ではないので問題だったのでしょうが)、誹謗中傷は止めておいたほうがいいです。
まあ、そんなことなど考えないからこそできるのでしょうが。
問題なのは、自分のやっていることが誹謗中傷だと思っていない人かもしれません。
そうすることが正義だと信じ込んでいる人を止めさせることは難しそうです。
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