ふと、何かが欲しくなることってないでしょうか。
特に節約生活をがんばっていると、「買いたい」気持ちがむくむく湧いてくることがあります。
買いたい、でも節約しているのに……。
こうした気持ちの解決策になりそうな最近の研究結果が二つ、あるようです(Business Insider Japnan)。
有意義なものを考える
まず一つは「自分にとって本当に有意義なものを考える」こと。
被験者は自分にとって有意義なものについて考えるように指示されます。
その後、オンラインでさまざまなアイテムを購入するための一定の資金が与えられ、余った資金はすべて持ち帰ることができる選択肢が与えられました。
結果は、有意義なことを考えた被験者は、安いものを買って、残りはお小遣いとして確保しようとする傾向があったそうです。
もっと大切なことのために使い道を考えていたようです。
例えば「子どものために、何をしてあげたいのか考えた」という参加者もいました。
この研究に参加したトロントのヨーク大学のニコル・ミード准教授は、「それが価値ある買い物なのか、一瞬でも振り返ってもらうと、本当に必要なものを選んで購入できるようになるかもしれない」と言っています。
芸術を鑑賞する
もう一つは、「優れた芸術作品を鑑賞する」ことです。
ミネソタ大学マーケティング学のアリソン・ジン・シュー准教授は、高級ブランドを欲しがる消費者の欲望は、ステータスや威力を示したいということに起因すると語っています。
しかし、例えばモネやゴッホなどの崇高な芸術作品を見ると、人は自己を超越した境地を体験し、日常のありふれた通俗的なことに興味がなくなります。
研究の参加者は、作品を鑑賞した後では、高級品に執着する人が少なくなったそうです。
ただし、芸術作品が商業的な製品の一部に複製されてしまえば、オーラを失うことになります。
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上記の研究は、浪費癖をなくす対処法をさがすために行われたものではありません。
でも、自分の買い物欲求に振り回されていたり、買わなくてもいいものを買ってしまいがちだと自覚があるのなら、取り入れることを考えてみてもいいかもしれません。
それに、有意義なことを考えたり芸術作品に触れることは、自分の生活を豊かにすることになりますね。
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