手帳に目標を書いている人は多いと思います(私も)。
目標を紙に書くと、不思議と実現しやすくなると感じています。
これは気のせいではなく、脳の働きによるものです。
RASを刺激
「書く」という動作は、脳幹の網様体賦活系(=RAS)にある細胞を刺激します。
RASは、脳が処理する中で積極的に注意を向けているものを一番重要視するというフィルターのこと。
「書く」と、大脳皮質に「目覚めろ。注意を払え。細かいところまで見逃すな」という信号が送られます。
目標を紙に書くと実現しやすいのは、脳はそのことを本人に深く認識させようとして、絶えず注意を呼び起こすからなのです。
年収が10倍
「目標を紙に書く」ことの重要性は研究によっても裏付けられています。
米・ハーバード大学の研究チームは1979年、同大学の学生たちに「目標を持っているか」「目標を紙に書き出しているか」と質問しました。
その結果はこうなりました。
・84%の学生は「目標を持っていない」と答えた。
・13%の学生は「目標を持っているが、紙には書いていない」と答えた。
・3%の学生は「目標を持ち、それを紙に書いている」と答えた。
研究チームは10年後、追跡調査を行います。
その結果、
・目標を持っていたが紙には書いていなかった13%の卒業生は、特に目標を持っていなかった84%の卒業生の2倍の収入を得ていた。
・目標を紙に書いていた3%の卒業生は、残り97%の卒業生の10倍の収入を得ていた。
これほどまでに差が出るとは驚きです。
「目標を紙に書くと実現する」ことは確かなのですね。
そして目標を達成することは経済的にもプラスに働くようです。
右脳左脳のバランスがよくなる
その他にも「書く」ことの効果があります。
手書きで紙に文章を書くことは、右脳と左脳の両方をバランスよく使うことになります。
感情を吐き出すときは右脳を使い、文章にして確認して心の整理をするときは左脳を使い、書き出したものを目で見て記憶するときは右脳と左脳を同時に使います。
右脳と左脳をバランスよく使うことで脳のバランスも整えられ、自分自身の思考や感情のバランスも整います。
考えることがいっぱいあるような気がするとき、紙に書き出すと頭の中が整理されてすっきりした気分になります。
「書く」ことの効果、侮れませんね。
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