コロナ禍で本業が苦しくなったため、仕事をかけ持ちする人が増えているそうです。
企業も副業を認めるようになってきていますし、世の中は「副業時代」に入ってきました。
中には本業を上回る稼ぎを得ている人もいます。
副業時代についての朝日新聞記事から抜粋をご紹介します。
料理教室
教えたい人と学びたい人をネットでつなぐストアカ。
5万件近い講座の中で最も人気があるのが、糸原絵里香さん(26)主宰の「必ず1時間で5品できちゃう料理教室」です。
この春大学院を卒業した糸原さんは料理を本格的に学んだ経験はなし。
学費を賄うために始めた民泊は利用者がなくなり、家事代行のバイトも依頼は激減。
家事代行では依頼者の体調に合わせて料理を作っていたこともあり、5月から料理教室を始めます。
1回1時間半の会費は700円。
会員は700人に増え、最初は月6万円だった収入は、8月には60万円を超えたそうです。
「自分が持っているスキルを見つめ直せば意外なものが仕事になります」と糸原さん。
ドライビング教室
プロ歴20年、自動車レースで通算127勝を誇るレーシングドライバー、山野哲也さん(54)は、個人のスキルをネットで売り買いするココナラでドライビング教室を始めました。
受講者はユーチューブに動画をアップし、山野さんがブレーキを踏むタイミングなど10項目を100点満点で評価しコメント。
サーキット走行の技を教えるメインコースのレッスン料は8000円。
これまでに120人が受講したそうです。
コロナ禍で各地のサーキットが閉鎖され外に出られない苦しみを味わったが、副業が支えてくれたので、これからも二足のわらじは履き続けるつもりだそうです。
ウェブ制作
大手スーパーでエンジニアとして働く男性(43)。
働き方改革で残業が減って喜んだものの、年収も減ったことで副業を始めました。
独学で身につけたウェブ制作の技術を生かし、帰宅後に2~3時間、サイトやアプリの作成をしています。
依頼は徐々に増え、昨年は本業を上回る役600万円を稼いだそうです。
大企業であってもコロナ禍で安泰でなくなる今、転ばぬ先の杖として副業は欠かせないと考えています。
イベント会社に勤める柳みゆきさん(33)もコロナ禍で収入減に直面した一人です。
昨年から始めたウェブ制作。
知り合いを通じて印刷会社の採用募集ページや、幼稚園の紹介ページなどを請け負い、平均月10万円稼いでいます。
自動車で生活しながら全国を旅するのが夢だという柳さんは、「副業をしていると、会社がつぶれてもなんとかなるという自信になる」と言っています。
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コロナ禍で否応なく仕事や人生を見つめ直すことになった人も多いようです。
働き方はますます多様化していきそうですね。
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