高齢の親、何をどこまで手助けするか

高齢者を子ども扱いするべきではないという記事を読みました。

高齢者を子ども扱いする日本人の“優しさ”という問題 期待が健康寿命を延ばす

高齢者に期待し、その能力を発揮してもらうことが、健康寿命を延ばすことになるのではないかという主旨でした。

母の付き添い

先日、母のワクチン接種の日に雨が降っていたので、私の兄が車で送迎しました。

書類(問診表?)の記入も全部兄がしたそうで、母は、

「付き添いがいてくれると、こんなにラクなもんなんやね」

と喜んでいました。

兄は、「本当は自分でさせたほうがいいとは思ってるんやけど」と複雑そう。

知人から、あまり手助けしないほうが本人のため、というような話を聞いたそうです。

高齢の親にどこまで手を出すのか難しいところです。

手助けしているうちに本当にできなくなってしまうのではという心配がありますしね。

ゴーレム効果

上記のネット記事には、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが提唱した「ゴーレム効果」のことが載っていました。

これは周囲の期待が低いと、その人の行動は周囲の期待に合わせるように劣化してしまうというもの。

高齢者を「何もできない人」と見て周りが代わりにやってあげていると、高齢者本人の自立心や意欲を低下させてしまうということです。

義母の場合

義母が生きていたころ、銀行の振込から庭木の剪定まで、あらゆる用事を息子(夫)にしてもらっていました。

80代でも歩けないわけではないのだから、もう少し自分でできることはしてもらったほうがいいのではと夫に言ったことがあるのですが、わかっていると言いつつ変わりませんでした。

義母は息子(夫)にやってもらうのが当たり前になっていたので、今さら断るとケンカになり、双方消耗したあげく、結局夫がすることになるとわかっていたのでしょう。

義母は最後まで口は達者だったのですが、体のほうは私が思うより衰えていたのかもしれないし、今となっては何が良かったのか悪かったのかわかりようもないのですが。

手探りで

必要なときに必要なだけの手助けをするのが一番いいのでしょうが、口で言うほど簡単ではありません。

親の甘えが出ることもあり、逆に「頼りたくない」という気持ちになることもありそう。

口で言っていることが必ずしも本心とは限らないこともあり、難しいものです。

親も、何をどうしてほしいのかわかっていないようなところもあります。

手探りで進むしかありませんね。

読んでいただきありがとうございました。
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2 件のコメント

  • 義母さんのことも息子さん(旦那様)が、わらびさんご自身のお母様もお兄様がお世話しているとのことで、どちらも「親孝行をしている自分」に満足したいのではないでしょうか。(悪いことではないと思います。)
    誰かに頼られることは(自分が面倒でなければ)やりがい&生きがいを感じられることですし、お礼を言われるのも嬉しいことですものね。
    老親が「自分でできること」の可能性を残しておくことと、息子さんが親に頼られて誇らしく感じる満足&頼れる息子がいる親の充実感。
    親戚やご近所の人に「息子がなんでもやってくれるのよ〜」って話す時の優越感。
    いろいろ天秤にかけると、親が弱っても構わないので息子がやってしまう、でいいんじゃないでしょうか。

    • hinoeさん

      いつもコメントをいただき、ありがとうございます。

      >お礼を言われるのは嬉しいことですものね。
      確かにそうですね。
      お互いが機嫌よくやっていることに傍から口を出さないほうがいいですね(夫には言ってしまいましたが)。
      人のやることにあれこれ言わず、自分がどうするかを考えればいいのだと思います。
      親の気持ちや衰えもあるので、こちらが決めてもその通りになるかはわかりませんしね。

      とにかくこまめに連絡を取り、様子を見に行くようにします。

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