自信があるとかないとか言いますが、この自信ってどうやって作るものなのでしょう。
あるお悩み相談を読んでなるほど、と思いました。
不機嫌になってしまう悩み
相談者は28歳女性で、「ミスを指摘されると不機嫌になってしまうが、この性格をどう治せばいいかわからない」という相談です。
相談者の自己分析として、自分は短気でプライドが高く負けず嫌い、周りを見下して心の安定を図っているようだ、とのこと。
回答者の鴻上尚志さんは、相談者は自分に自信がないから、他人にミスを指摘されると、自分自身そのものを否定されたように感じて怒ってしまうのだろうと言っています。
短気でプライドが高く、負けず嫌いなのも、自分に自信がなくて、常に不安で自分を守ろうとしているからだろうと。
だから、そういう性格を変えるためには「自分に自信を持つこと」になります。
そのためには、職場でひとつひとつ「勝ち味」を積み重ねていくこと。
「勝ち味」は「成功体験」とか「自分を褒めること」と言い換えることもできます。
どんなに小さなこともでもいい、誰かに「ありがとう」「助かります」と言われたことでもいい、毎日ちゃんと会社に遅刻せずに言っていることでも、満員電車に耐えていることでもいいから、自分をほめる理由を見つけて、自分自身でかみしめること、それが「勝ち味」なのだそうです。
継続的に蓄積するもの
最近読んだ本に、似たことが書かれていました。
自信がない人は、何かすごいことを成し遂げられたら、そのときこそ自信が持てるようになると思っている人が多いが、それは違うと。
大きなことを成し遂げたときは自信になるだろうが、それは次第に過去のことになってしまって、また自信がなくなる。
自信というのは瞬間的なことで得られるのではなく、継続的に蓄積されていくもの。
玄関の掃除を毎日しているとか、毎朝早起きをしているとか、小さなことでもいいので、「毎日続けている何か」があると、それが自信として蓄積されていく、と書かれていました。
振り返りと進歩
正直「小さなこと」を毎日続けたところで自信になるだろうか、と思っていたのです。
でも、私が忘れていたことが二つありました。
1つは、「自分はこれだけできている」と振り返って自分自身を認めること。
鴻上さんも「自分自身でかみしめる」と言っていますね。
そして、自信がついたらそこで終わりにはならないこと。
小さなことを毎日やって自信がついたら、これまで以上のことができるようになっていく。
そしてさらに自信がつく、というように進歩するのでは。
そう考えると納得できます。
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