どうすれば幸せに生きることができるのか、京都大学の柴田悠教授が書いたものを読みました(関西福祉大学の島井教授が書いた「科学的に幸福度を高める50の習慣」をまとめたもの)。
それによるとポイントが4つあるそうです。
4つのポイント
1.「身体」
・味わって食べる
・質の良い睡眠をとる
・楽しむために体を動かす
こうすることで幸福度が高まるそうです。
特に「味わって食べる」は、学歴や所得に関わらず、この習慣が顕著な人は幸福度が高いとか。
2.「自然」
自然と触れ合うこと。
自然の豊かな公園で20分以上過ごすと、活動量とは関係なく幸福度が高まるという研究結果があります。
別に実験によると、自然公園で20分以上歩くとき、より長時間歩くこと、自然とのつながりを感じる感受性が強いこと、公園が混雑していないこと、公園の動物多様性が高いことがより幸福度を高めるそうです。
3.「他者」
・経験を他者を味わう
・おしゃべりなど能動的な活動をする
・感謝の気持ちを表現する
・親切にした回数を数える
こうしたことで幸福度が高まる傾向にあります。
経験を他者と味わう傾向が強い人は、たとえポジティブな出来事が少なくても、ポジティブな出来事が多い人と同程度の幸福度を感じていたという調査結果があります。
経験を他者と味わわない人は、ポジティブな出来事の頻度によって幸福度が影響を受け、一喜一憂してしまっていたそうです。
4.「自己」
・自分の意思で小さな目標をもって熱心に行動する
・自分の強みを活かす
・所有よりも経験にお金を使う
・楽しい記憶を思い出す
などによって幸福度が高まる傾向にあります。
注意点
幸福度を安定させるためには、2つの注意点があります。
・他者の幸福を視野に入れること(視野の社会的広がり)
・長期的視点を持つこと(視野の時間的広がり)
この2つが欠けると、視野が狭くなって一喜一憂し、ストレスや失望感、抑うつや孤独感を高まってしまうとのこと。
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これらを読んでいると、自然豊かな田舎で暮らして農作業などで体を動かし、小さなコミュニティの人たちと濃い付き合いをすることが幸せなのだろうなと思います。
都会の真ん中で在宅勤務など人との関りのない働き方をしている人は、幸福度を感じにくいでしょうね。
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