もうすぐクリスマス。
日本で生まれ育った私は、本場のクリスマスがどんなものか知りません。
バーモント州でほぼ自給自足と言える暮らしをしていたターシャ・テューダーさんは、クリスマスのためにどんな準備をしていたのでしょう。
ターシャのクリスマス風景を「ターシャ・テューダーの世界」から抜き出してみました。
クリスマスツリー
クリスマス・ツリーは必ず森から切ってきます。
ツリーには本物のろうそくを飾るので、買ったものは乾燥し過ぎで燃えやすいという理由からです。
ツリーのデコレーションはひいおばあさんが収集していた1850年代のもの。
円形や西洋なし形のガラス玉、色ガラスでできた美しいブドウの房、アイシクル(細長い銀の飾り)、ろうそく立てなど。
ターシャはジンジャーブレッド・クッキーツリーに飾るのが習慣でした。
子ども達に手伝わせながら、農場の動物やオウム、コーギー犬の形のクッキーを焼いたとか。
ツリーの飾りつけはターシャ一人がします。
子ども達はクリスマスの夜まで見てはいけないことになっていたそうですよ。
クリスマスディナーの後、合図のオルゴールが鳴ると、子ども達はツリーの飾られた応接間に駆け込んだそうです。
クレッシュ
ターシャがクリスマスの習慣で一番心ときめくのは、森の中にクレッシュ(キリストが生まれたときの馬小屋の情景)を作ることだったそうです。
森の中の小道の先にある岩棚に、小さなかいば桶や、キリスト降誕の図に出てくる人物や動物を並べます。
クレッシュの周りと小道に沿って、1メートルおきにろうそくを雪の中に立てます。
ちらちらするろうそくの光が小道を縁取り、頭上には星が光っている。
子ども達にとって、クリスマスツリーやプレゼントよりもこの幻想的な光景のほうが印象に残っていたそうです。
クリスマスプレゼント
ターシャはドールハウスを持っていて、子ども達はピクニックにも人形を連れて行くなど日々の暮らしに馴染んでいたそうです。
だから当然、ドールハウスにも小さな本物のツリーを立てて、イブには人形のクリスマスパーティもします。
子ども達は人形からクリスマスプレゼントをもらいます。
ターシャの用意するプレゼントはすべて手作り。
編んだものや、きれいに飾った紙の箱、ガチョウの母親と4羽のひなを木で彫ったもの、クルミの殻をちょうつがいで開け閉めできるようにして、中に鳥や巣や卵を入れたものなど。
手先が器用な人ならではのプレゼントですね。
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ターシャなき森には今は孫の一家が住んでいます。
ターシャのクリスマスは彼らに受け継がれているのでしょうね。
ターシャについての記事はこちら
ターシャ・テューダーさん、
NHKの番宣で名前を見かける人(番組も見たことありませんでした)以上のことを知らなかったので、
今回初めていろいろ知りました。
そして、本屋さんへ行って絵本も見てきました。
あんなに絵が上手かったら、もうそれだけで幸せになれそうです。
家柄に恵まれ、志にも若くして出会え、絵の才能にも恵まれ、
子供にも恵まれ、やりたいことをやれる環境に恵まれてなんて幸せそうな人なのでしょう!
まあもちろん、本人にしてみれば、いろんな苦労があったのでしょうけれども、、。
山梨にミュージアムがあるんですね!
いつか行こうと思います。
hinoeさん
いつもコメントをありがとうございます。
ターシャが亡くなってもう12年ですから、よく知らないという人も多いでしょうね。
私にとってのターシャは、「自分の好きなことをとことんやった人」というイメージなのです。
昔からずっと住みたいと思っていたバーモント州に移り住んだのが57歳、ということにも励まされます。
山梨にミュージアムがあるのですね。
機会があれば行ってみたいです。
教えていただいてありがとうございます。