一田憲子「丁寧な暮らしをしている暇はないけれど」

副題は「時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵」とあります。

作者は、暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』や『大人になったら着たい服』を編集した人。

仕事柄、暮らしの達人たちに会う機会が多く、いろいろ学んだそうです。

時間はなくても暮らしを楽しむノウハウが紹介されています。

暮らしのコツがいろいろ

掃除法や毎日のごはん、おしゃれのさじ加減など、5つの章に分かれています。

掃除法の章では、掃除が大の苦手だという作者が、取材で会った掃除の達人「ごんおばちゃま」の「掃除は、汚れていなくても毎日します」の言葉通りに掃除をし、「毎日やるからラクなんだ」「ラクだから、毎日続けられるんだ」と納得するところが書かれています。

洋服はたたまずすべてハンガーにかけ、下着や靴下もたたまず引き出しの中に突っ込むだけ。

こういうのを見ると、確かに「丁寧ではない」ので何となく安心。

ドレッシングも買わず作らず、野菜に調味料を順番にかけるだけ、というやり方は時短家事のアイデア本を見ているようです。

ちなみに調味料とは塩麹+ごま油。

他には塩+オリーブオイル+レモンなどのかんきつ類の汁なども。

写真がきれい

こうした暮らしの本によくあるように、写真がとてもいいのです。

家の中も食べ物も、明るすぎずちょっと落ち着いたトーンの写真がたくさん載っています。

木製のリンゴ箱を両端に並べた上に木の天板をのせた食卓の、味のあること。

作者が住んでいる築50年の平屋の写真を見て、公縁(家の中にある縁側)のある家に憧れるようになりました。

写真がいいのはとりかたがうまいのは当然としても、家の中がセンスいいからでしょうねえ。

タイトルについて

内容を読んだときは、「じゅうぶん丁寧な暮らしじゃないの」と思いました。

こんなに暇がないのにこれだけの暮らしができるということが言いたいのかな。

本の中身はいいのにタイトルはちょっと、と思っていたのです。

でも、本の中にある一節を読んで、少し考えが変わりました。

「おいしい」「楽しい」「気持ちいい」という体験をより多く重ねていると、そうした「心が目覚めるような体験」をもう一度したくなる。

それが、「ズボラ」や「面倒くさがり」から脱皮して「丁寧な暮らし」を手に入れるということだと思う、とあります。

作者も「心が目覚める」経験を繰り返すうちに、時間のなさや面倒くさい気持ちを乗り越えてしまったんでしょうね。


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