定年後のお金を考えたとき、病気や介護のことを忘れるわけにはいきません。
でもせっかく時間ができるのだから、今まで行けなかった旅行にも行きたい。
あれもしたい、これも必要と言っていたらお金が足りなくなってしまうのでは?
特別支出とは
旅行などのレジャー費や、家のリフォーム代、車検代、家電の買い替え費、孫へのお祝いやお小遣いなど、日々の生活費ではない支出のことを特別支出と言います。
今ある貯蓄から、生活費の不足分と、病気や介護など不測の事態への備えを引いた金額が、特別支出の目安になります。
ここにお金をかけすぎると生活を圧迫し、残しておかなくてはいけないはずのお金がいざというときに不足することになります。
特別支出の管理には
貯蓄簿
特別支出を使いすぎないようにするためにはどうすればいいのでしょう。
ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんがすすめるのは「貯金簿」。
ノートに「預金」「保険」「運用商品」などの項目を設け、銀行口座の残高、貯蓄性保険の支払額の累計や解約返戻金、保有する株式の評価額などを記入し、下に小計を書きます。
家や車のローンがあれば新たに項目を作り、メモ欄にその時期に何にお金を使ったのかイベントを書きます。
現役世代なら3カ月に1度、年金を受け取るようになったら2か月に1度、年金受給日の月末に記入します。
ライフプランシート
家計の見直し相談センター代表の藤川太さんが勧めるのは「ライフプランシート」。
いつ旅行に行きたい、いつ車検代が必要で、いつ家電を買い替えリフォームするのかを書き込んでいきます。
すると何年でいくらくらいかかるかがわかります。
使いすぎに注意
「特別支出」において、注意しなくてはいけない使い過ぎは次の5つです。
①暇をつぶすため旅行に行きすぎる。
②バリアフリーではない、必要のないリフォームにお金をかける。
③孫への援助が多すぎる。月々のお小遣いから私立中、高校、大学の学費までエスカレートする。
④現役時代と同じ生活習慣を送る。特に食費(量は減っても質が上がる)と交際費。
⑤車が手放せない。
この5つ、定年前からでも気を付けておいた方がいいように思います。
人生100年時代、定年してからも生活は長く続きます。
賢くお金を使えるようになりたいです。
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