世の中には運のいい人と悪い人がいます。
運のいい人、つまり勝ち癖のついている人は繰り返しいいことが起こり、その差は開いていくのだそうです。
逆もまた然り。
中野信子「あなたの脳のしつけ方」より、運をよくする方法を紹介します。
2つのパターン
コイン投げのゲームをし、表が出たら+1、裏が出たら-1の点をつけるとして、1万回投げてみます。
すると結果は+200~300、あるいは-200~300の2つのパターンに分かれます。
投げる回数を「無限」にすれば、プラスマイナスどちらが出るかは限りなく1/2に近づいていきますが、1万回という有限の場合はプラスかマイナスのどちらかに偏ることが自然なのだそうです。
人には運の良し悪しがあることがわかります。
人生ではさらに
人生はコイン投げよりは複雑なので、前のプラスが次でもプラスに働く確率が高くなります。
「大学受験」に成功した人が「就職」でもいい所に入り、「結婚」でも有利に働く、というような場合です。
反対に、マイナスが一度出た人は、次でもマイナスが出る可能性が高くなります。
つまり、運のいい人はどんどん良くなり、悪い人はさらに悪くなっていく、と考えられるのです。
ゲームを変える
「負け癖」が付いてしまった場合でも、劇的に運をよくする方法があります。
それは「ゲームを変える」こと。
上手くいかないことばかりと感じているのなら、がらりと環境を変えてみるのです。
例えば、「自分は営業の仕事では調子が上がらないけれど、マーケティングのほうが向いているのではないか」というように、自分を活かせる環境に変える。
仕事だけに限らず、「自己主張が強い自分は、海外のほうがのびのび過ごせるのではないか」など、住む場所を変えてしまうこともありです。
必要とされる場所
どこに「勝てるゲーム」があるのかわからないときはどうすればいいのでしょう。
考えるべきは「やりたいこと」ではなく、自分がどの分野で必要とされているかを分析することです。
人より突出していたり多少優れているものは何か。
自分が世の中に提供できるものは何か。
「みんなに必要とされていること」に目を向けてみることが「ゲームを変える」上で大事になります。
内観日記
でも自分のことは案外わからないものです。
自分で自分を観察する習慣をつけるために良い方法なのが、自分の内観日記をつけること。
ここには「自分の感情が動いたこと」を記録します。
読み返すと、自分が何に怒り、何を喜び、何を大事にしているか、性格や傾向を客観的に見ることができます。
内観日記は、人に見せるのが前提のSNSなどではなく、自分しか見られないものに書きましょう。
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