母の頻尿をきっかけに、尿トラブルについて調べてみました。
尿トラブルで悩む女性は多いそうです。
40代以上の女性は、44%に尿漏れがあると言います。
身近な悩みなのですね。
悩んでいても受診する人は少ない
朝日新聞Reライフ読者会議が2021年1月に実施した「尿トラブルアンケート」(280人が回答)ではこんな結果が出ています(複数回答)。
尿の回数が多い 51%
夜間に何度もトイレに起きる 45%
尿漏れがある 40%
突然の尿意がある 33%
尿の切れが悪い 29%
残尿感がある 19%
一方で対策をしていない人は34%、骨盤底筋トレーニングをしているのは17%、医療機関を受診しているのは8%だとか。
尿漏れは二つある
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院、女性泌尿器か部長加藤久美子先生によると、尿漏れの原因は二つあるそうです。
せきやくしゃみ、運動などでお腹に圧力が加わったときに漏れる「腹圧性尿失禁」。
もう一つは突然激しい尿意におそわれ、すぐに漏れてしまう「切迫性失禁」。
前者は膀胱の出口が弱くなっていて腹圧がかかると尿道が開いて漏れてしまう状態。
骨盤底筋トレーニングや薬で3カ月ほど様子を見て、重症なら手術の選択肢もあり。
尿道をポリプロピレンテープで下から持ち上げ、開きにくくする手術は安全で効果も高く、2泊3日で退院できるとか。
後者は膀胱が過剰に収縮する「過活動膀胱」の状態で、大半は頻尿を伴います。
トレーニングと薬で改善されない難治性の場合は、膀胱の収縮を抑えるボツリヌス膀胱壁注射があります。
先生によると、尿漏れするからとスポーツや外出を避けると、中高年の閉じこもりや心身の機能が衰えるフレイルにつながるとのこと。
尿漏れパッドをしても体を動かしたほうが尿漏れ悪化を防ぐことができるとのことです。
骨盤底筋トレーニングのやり方
立った状態、あるいは椅子に座った状態で行う
1.肩幅くらいに足を開き、息を吐きながら骨盤底筋を引き締めます。
(女性は膣、男性は陰茎を持ち上げるイメージで)
2.無理のない範囲で5~10秒ほど息を止めた後、ゆっくりと息を吸いながら骨盤底筋を緩めます。
3.1セットにつき8~12回繰り返します。
1日4~6セット続けると、2~3か月ほどで効果が表れます。
【正しくトレーニングできているかの確認方法】
椅子に座った状態で、片手で尾骨を触ります。
お尻の割れ目から下に指を滑らせると尾骨に触れます。
もう片方の手はおへそから下の方に滑らせ、恥骨の上に置きます。
それぞれの手で尾骨と恥骨を触ったまま、ゆっくり膣を持ち上げるイメージで骨盤底筋を引き締めると、尾骨が恥骨のほうへ近づいていくのがわかります。
その感覚があれば正しくトレーニングできているということです。
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尿トラブルに悩む女性は多いとのこと。
骨盤底筋トレーニングをしたり医療機関を受診するなど、対策は早めに取ったほうがよさそうです。
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