いくつになっても夢を追いかけることはできる、と言うことは簡単だけど、実際に行うのはなかなか難しいことです。
アメリカ在住の真喜・西尾・フィップスさんは、68歳で「アーティストになりたい!」「作家になりたい!」という夢を叶えました。
渡米後、いろんな仕事を
真喜さんは19歳で米国に短期留学し、デトロイト出身の米国人男性と恋に落ち、2年後渡米して結婚。
それ以来、ほぼアメリカ暮らし。
デトロイトでは20種類近い仕事をこなしました。
留学あっせん、日本語教師、英語教師、ラジオ放送プロデューサー……。
旅行代理店では副社長として14年間、自動車産業など日本企業関係者の通訳や翻訳、コーディネーターも務めました。
私生活では離婚、再婚も経験したけれど、3人の孫にも恵まれました。
絵を描こう!
転機は62歳。
網膜から出血が止まらず、医師から失明の恐れがあると宣告されます。
やりたいことをやらずに死ぬのは嫌だと思い、自分は何が好きか、夢中になれるものは何かを自問します。
真喜さんは子どもの時から絵を描くことが好きでした。
でも渡米後は、がむしゃらに働くだけで絵を描いたこともなかったそうです。
「絵を描こう!」と決めた後は、通訳や翻訳の仕事をきっぱりと止め、芸術家が多く暮らすノースカロライナ州アッシュビルへ転居。
墨絵を取り入れた絵を描いて売店に置いてもらったら、けっこう売れました。
しかしコロナ禍で観光客が減り、注文も止まります。
絵本を出版
へこたれない真喜さんは、今度は絵本を描こうと決心します。
米国のブックコンテストに応募したら大賞は逃したものの、優秀努力賞に選ばれます。
日本の出版社に持ち込み、出版にこぎつけたのが、バイリンガル絵本「とくいなことってなあに?(WHAT DO YOU LOVE TO DO?)」。
真喜さんは新しい絵本に取り組む傍ら、半生記を原稿用紙700枚分書き上げました。
昨年、日本の出版社の懸賞コンクールでは入賞を逃したけれど、
「書き直してまた挑戦します。それがダメでも、何度でも!」
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すごいエネルギーですね。
私より10歳も年上でこの行動力、くじけなさ。
こういう人に比べれば、私なんて寝ているようなものです。
自分に行動力や粘りがないからか、こういう人に憧れがあります。
読むだけでも少しは元気をおすそ分けしてもらえるような気になります。
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