金子さんの本を読むのはこれで5冊目。
これだけ読めば、内容が似通っていることはわかっているのですが、つい手に取るのですよね。
読んだときは「なるほどその通りだ。これからはそうしよう」と思っていても、いつしか忘れてしまいます。
だから何冊も読んでしまうのかも。
何を持たないか
金子さんの言う「持たない暮らし」とは、
- 自分の管理能力を超えるモノを持たない
- 愛着を持てるモノ以外、持たない
- 自然に還らない、あるいは、次の人に譲れないモノを持たない
- 自分と、自分の暮らしに似合うモノ以外、持たない
以上の4つです。
個人的には3番目が難しいと感じました。
我が家に自然に還らないモノはたくさんありますし、人に譲れるようなものでもないので。
なんて言い訳をしていたら、いつまでたっても暮らしは変わりませんが。
大好きなモノを持つために
「これがあれば他はいらない」と思えるものを手に入れるために勧めているのが、「ほしいものリスト」と作ること。
ノートを一冊用意して、欲しいものを思いつく限りあげていきます。
そして、「必要な度合い」「手に入りやすい度合い」を◎や△などの印で分類します。
両方の度合いが高いモノから手に入れる計画を立てます。
こうして買ったものはメンテナンスしながら大切に長く使うようになる、というわけです。
こんな服はもういらない
「服そのものはいいものでも、自分に似合わないなら価値はゼロに等しいのです」と言い切っています。
なかなか捨てられない服ってありますよね。
でも、私はこの本のある文章を読んで、何枚か服を捨てることができました。
モノを大切にするのは立派ですが、服は社会に対するメッセージでもあるので、あまりに時代から逸れたものを着ると、いろいろな意味でソンをします。
何のために「持たない」のか
持たない暮らしを勧める理由は、「人生の優先順位を付けるため」であると言います。
自分は何が一番欲しくて、何が一番やりたいのか。
それは、モノを少なくしてシンプルにするにつれて自分という人間が見えてきて、目的がはっきりしてくる。
自分の中にしっかりした軸ができて、無駄に悩んだり疲れたりしなくなる。
そのために持たない暮らしが有効なのだということです。
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いつもながらの優しい語り口で、素直に耳を傾けることができます。
すべてを真似しようとは思いませんが、見習いたいところはたくさんあります。
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