笑うことが健康にいいとはよく聞きます。
研究レベルでそう言われているだけで、それほど大きな効果があるわけじゃないだろうと勝手に思い込んでいました。
でも本当にすごい効果があるそうです。
病気を治す
アメリカ人ジャーナリストのノーマン・カズンズという人がいました。
膠原病の一種である強直性脊椎炎にかかり、全身の痛みに苦しむようになりました。
特効薬はありません。
そんなとき、マルクス兄弟のドタバタ喜劇映画を10分見て、痛みをこらえながら大笑いしたそうです。
そのあと、ぐっすり2時間眠ることができました。
これを1週間続けていると、痛みはいくらか和らいできました。
病院で検査をしたところ、体内の炎症の度合いを示す血沈が、150ミリメートルから85まで下がっていました。
カズンズはこれに勇気を得て、笑った後に眠る習慣を続けます。
すると痛みは少しづつ減り、歩けるようになり、半年後には寛解(全治とは言えないが、症状が治まっておだやかであること)したのです。
心筋梗塞も
カズンズが笑いで病気を克服したのはこれだけではありませんでした。
16年後、今度は心筋梗塞で倒れます。
バイパス手術という外科手術が確立していた時代ですが、カズンズは手術なしで、笑いを取り入れた治療を始めます。
親友の医師に反対されたものの、心臓の専門家に助言してもらいながら笑い療法を続け、今回も病気を克服したのです。
日本の研究結果
カズンズの話を知って驚きました。
本当に笑うことだけで病気が克服できるものなのでしょうか。ちょっと疑ってしまいます。
でも、笑いが病気に効くことを裏付ける日本の研究結果があります。
がん患者を含む19人に「なんばグランド花月」で3時間舞台を見てもらい、前後のNK細胞の変化を調べました。
結果、どの患者も免疫能が上がっていたそうです。
また、リウマチ患者26人に落語を聞かせて炎症の度合いを示すインタロイキン6の値の変化を調べました。
全員が半分以下に下がるという、ステロイドの大量投与療法に匹敵するほどの結果になったのです。
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病気でなくても、笑って過ごしていればいいことありそうですね。
笑う門には福来ると言いますが、昔の人は笑うことの大切さを知っていたのかもしれません。
子ども二人が出て行ってから笑うことも少なくなったように感じます。
お笑い番組を見るのもいいですが、日常の中で笑えることを探していきたいです。
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