普段、「プロの技はすごいはず」と思い込んでいます。
でも、実際に目で見てすぐに気が付くことばかりではないようです。
ユーチューバーの技術
あるユーチューバーが、人気ユーチューバーのパロディを作ろうと思ったと語っている動画を見ました。
ところが、実際にやってみようとして、すぐに技術的にマネすることが難しいことに気が付いて止めたのだそうです。
人気ユーチューバ―の動画はスーッと見ることができるのですが、いざ作ろうとして初めて凝った作りになっていたり手間がかかっていることがわかったそうなのです。
そのユーチューバ―は同じ例として、美容師さんから聞いた話を付け加えていました。
その美容師さんは、シロウトがメイクすると、手をかければかけるほど派手になってしまいがちだけれど、プロのメイクは薄化粧に見えることがあると。
私も思い出したことがあります。
メイクの技術
娘が大学生のとき、プロのメイク付きで就活用の写真を撮ってもらったことがありました。
帰宅した娘の顔を見て、その仕上がりに心底驚きました。
就活用ということで色味を抑えたメイクなのですが、肌の色は明るく、目鼻立ちははっきりとしているけれどとてもナチュラルで、実物の2割増しくらいには見えました。
これがプロの技か、と感心したものです。
どうやってメイクされたか本人は全く覚えていなかったのですが、見ただけでマネできるような簡単な技術でなかったことは確かです。
料理の技術
あるフレンチのシェフは、自身の店で出す料理のことを、普通の人が「これなら私にも作ることができるかもしれない」と思うようなものがいいと語っています。
実際に作るとなると、技術も必要でかなりの手が入っていて、簡単にできるものではない。
でも、お客さんに「今度わたしも作ってみますね」と言われると嬉しいんだとか。
超絶技巧の積み重ねだけでしかできないものを出していてはお客さんは疲れてしまう。
日常性を刷り込ませることで、お客さんとコミュニケーションを取ることができる、ということらしいです。
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パッと見ただけでは、そこにどれほどの技術や研鑽の跡が隠れているかなんて、なかなか気が付かないプロの技もあるのですね。
そこに気が付くためには、自分自身もその道に精通するしかないのかもしれません。
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