頭の中で想像するだけでも、楽器の演奏の上達に結びつくそうです。
いわゆるイメージトレーニングとかメンタルトレーニングと呼ばれている方法です。
ピアノが上達
イタリアのミラノ・ビロッカ大学のニコロ・ベルナルディは、プロのピアニスト16名に課題曲を与えて、8名にはメンタルトレーニングを、残りの8名には実際のピアノでの訓練をしてもらいました。
トレーニングはどちらも7分間の訓練を2回です。
メンタルトレーニングのグループには、鍵盤をイメージし、自分が弾いている指や姿勢なども頭の中でイメージするように伝えました。
結果、どちらのグループも、ピアノを弾く速さも、正確性も向上することがわかりました。
効果の比較を行ったところ、メンタルトレーニングのほうが、実際の訓練に比べると効果の点ではわずかに劣りました。
実際にピアノを弾く練習ができないようなときは、頭の中で鍵盤をイメージし、ピアノを弾いている場面をイメージするだけでも上達するということです。
こうしたメンタルトレーニングは、ピアノだけではなく、スポーツの技量を高めたり、英語やスペイン語などの語学の学習でも効果が得られることが分かっているそうです。
楽器でもスポーツでも何でも、実際に練習していないときでもイメージすると効果が得られるということです。
頭の中でイメージしただけで、実際にピアノを弾くのと同じような練習結果が得られるなんて、人の脳や体って不思議ですね。
結果が出たからこそ
よく「なりたい姿を想像すれば実現する」と言われます。
自分の理想の姿をリアルに視覚化する「想像体験」をして、脳裏にイメージを刻み込めば、同じような状況を作り出そうとして現実が動き始めるそうです。
想像や妄想をしたり、理想の場面を表す写真や絵を貼ったボードを作ったり、未来日記を書いたりと、いろんな手法があります。
科学的根拠があるのかないのかわかりませんが、イメージでピアノや語学が上達するのなら、何かしらの変化は起こりそうな気もします。
神仏への祈りもそうですが、まったく効果がなければそのうち嫌になって止める人が多いのでは。
続けている人がいるのは、それなりに結果が得られたためかもしれませんね。
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