漫画家の伊藤理沙さんのエッセイが新聞に載っていました。
77歳のお母さんが庭木の手入れ中にどこからか落ちて、あちこち骨折、入院ということになり、家族中で大騒動になったそうです。
ところが、入院した病院の主治医の先生が、マスクしてても隠し切れないほどの「ハンサム」ぶりとか。
で、お母さんはリハビリを重ねて歩けるまでになったそうで、まさかハンサムのおかげじゃないだろうなと訝っているようです。
イケメンのメリット
私は残念ながらハンサム(今ではあまり聞かない言葉になりましたね)とは縁のない人生でしたが、息子の担任の先生がかっこよかったことがあります。
実際の恋愛は除いて、イケメンさんを好きになったり憧れたりするのって、自分に何らかのイイコトがあるからだと思うのですよ。
見ているだけで楽しくなるとか、嫌なことを忘れられるとか、夢の世界へ連れてってくれるとか。
しかし担任の先生は芸能人と違って歌ったり踊ったりして楽しませてくれるわけではなく(当たり前)、ただ三者懇談で向かい合って話すだけ。
しかも、息子は掃除時間になるといなくなるとか、人の話を全然聞いていないとか、そんな話ばかりを聞かされるので、まったく癒されない(息子が悪いのだけど)。
イケメンの担任なんて、何もイイコトないやん!というのが私の結論でした(何回も言うけど息子が悪い)。
使いよう……?
でも、伊藤理沙さんのエッセイを読んでいて、私の姿勢は間違っていたのではないかと気づきました。
先生に気に入ってもらえることを目標に、もっと息子をビシバシ教育すればよかったのでは?
息子をシバいて勉強させていればもっといい学校に入れたかもしれない。
掃除をバカにせず真面目にやれと怒り倒していれば、息子ももうすこし身の回りのことをまともにできる人間になっていたかもしれない。
イケメンに気に入られたい私の一心が息子を動かす、ということになったかも。
イケメンも使いよう、自分の気持ちも持って行きようということでしょうか。
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まあでも、息子はなかなか言うことを聞かなかったし、私も定期テストの期間中、息子とのんびりツールドフランスを見るような母親だったので、想像するようなことにはなっていなかったでしょうね。
伊藤理沙さんのお母さんのように、イケメンを力に変えることができるのは、それなりの実力がいるってことかも?
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