何かを極めた、ということのない私。
やり始めたものの、使いこなせるまでには至らず止めてしまったものもあります(たとえば英語とか)。
子ども時代のお稽古事なども含めると、いったいいくつになるんだろう……。
それが我ながら残念だという気持ちがあります。
駒師
だけど、今までやってきたことがいつか役に立つ時が来るかもしれない。
そう思ったことがありました。
以前テレビで見た、駒師(将棋の駒を作る人)の人は、「人生でやってきたことに無駄なことは一つもなかった」と語っているのを見たときです。
その男性は、もとは居酒屋を経営していた人。
奥さんを亡くしたことをきっかけに店を手放し、20以上の職を転々とすることになります。
当然、経済的にも苦労したそうです。
駒作りに興味を持ったのは59歳のとき。
お母さんの介護があるので、家でできる仕事がしたいと考えてのことだったようです。
いざ駒作りを始めると、他の人が苦労するようなこともスムースにこなし、たった7年で自作の駒が2018年の竜王戦で羽生義治さんに採用されるまでになります。
順調に習得できたのは
駒師は技術の習得が難しく、簡単になれるものではないとか。
彼がそんなに順調に習得できた理由は、もともと料理人だったため刃物の扱いに慣れていて、駒作りに必要な彫刻刀もうまく扱えたのです。
「漆を制する者は駒を制す」と言われるほど、文字を書くために使う漆の扱いが難しいそうなのですが、それも難なくこなします。
釣りが趣味で道具を自作して漆を使っていたため、漆の扱いには慣れていたのです。
まさしく、今までやってきたことがすべて役立った、ということですね。
やりたいことを
奥さんを亡くしたり職業を転々としたりしながらも、晩年になって天職とも呼べる仕事に巡り合えるなんて、やはり何があるかわからないのが人生ですね。
私ももしかしたら、今までやってきたことが役に立って何かを達成できるかもしれない、なんて思いました(大したことはやってきていませんが)。
そんなふうに考えると、自分のやりたい気持ち、興味を持ったことを大事にして、何でもやっていったほうがいいですね。
年初に当たってこの気持ちを忘れないように、やりたいことをやっていこうと思います。
こんにちは!
昨日、テレビ番組「月曜から夜更かし」を見ていたら、桐谷さんのコーナーで将棋の駒の鑑定がされていたので、ふと、わらびさんのブログを思い出して、駒師の方について検索して調べてみました。59歳で駒師になったという男性は、NHKの「逆転人生」という番組に出演されていたのですね。
本当に波乱万丈な人生ですね。
多くの人は人生で一つか二つくらいしか経験しないであろう職業を20以上も経験しているのは、ご苦労もあったことと思います。
秋田で一目惚れした女性を奥様に、って、かなり積極的で押しが強い人なのでしょうか。
奥様が3人目のお子さんを妊娠されていた時(ご自身は29歳)に郷里の山梨に戻り、、とあったので、ご本人が44歳の時には3人のお子さんは、15歳以上だったんですね。
「将棋サロン」の運営はどんな風だったのかも少し気になりました。
(将棋サロンの運営で生活していけるものなのかしら、、、。)
いつも今日意味深い記事をありがとうございます。
今年も楽しみに読ませていただきますね!
hinoeさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
早速コメント頂けて、嬉しいです。
そうです、駒師の人のことはNHKの「逆転人生」で見ました。
ドラマチックな人生を送られていたので強く印象に残っていたのです。
うまくいかないことが続いても、年齢が高くなっても、天職と呼べる仕事を手にすることができることもあるのだなと感心しました。
それだけの努力もされたのでしょうが、すごいですね。
藤井人気のおかげで将棋は注目されているので、駒師にとっても追い風かもしれないですね。