去年はサッカーのワールドカップを楽しみました。
強豪に勝ったり、もう少しでベスト8だったという結果ではなく、あっさり負けていたらどうだっただろうと思います。
勝ち負けという終わってみないとわからないことを、これからの楽しみとできるだろうか。負けた落胆を味わいたくないというのが正直なところなんですよね。
感情のケチはつまらない
芥川賞作家の津村記久子さんは、サッカーのサポーターを描いた「ディス・イズ・ザ・デイ」を書いたとき、サポーターたちを取材したそうです。
そのときの経験を踏まえて、
「「感情のケチ」って「お金のケチ」以上につまらない人生だと思いますよ」
と書いていました。
この「感情のケチ」という言葉にドキッとしました。
応援するチームが負けるところを見たくないというのは、自分の中に、
・負けて落胆したり悔しい思いなど「負」の感情を覚えたくない
・応援してるのに負けてしまったら損した気分になる
・最初から負ける可能性を考えて期待しなければがっかりする度合いも減るかも
というような気持があるのです。
「負」の感情を覚えたくないから腰が引けた状態でいるなんて、まさに「ケチ」な考え方ですね。
津村さんは、
「落ち込むことで立ち直ることを学ぶ。
落胆させられることに「コスパが悪い」と近寄ろうとしない人は、立ち直ることを学べない」
とも書いています。
そうかも。その通りかも。
気を取り直す
「落胆したくない」というのは私の場合、不測の事態が苦手とも言えます。
ビビり体質で、がっかりした状態への耐性が弱いのでしょうね。
そう考えると、いろんなことが腑に落ちました。
こんな性格なら、サッカー(スポーツなら何でも)を見るのはいいかもしれません。
試合を見て、負けてがっかりし、気を取り直して、また次の試合を見る。
そんなことを繰り返していれば、「気を取り直す」ことに慣れていき、もうちょっと覚悟を決めて試合を見られるようになるかな。
サッカーを見るだけなのに、何をごちゃごちゃ言っているんだろうと自分でも思いますが、ようやく整理できた(自分の性格も含めて)気分です。
次に試合を見る機会が来たとき、ここに書いたことを思い出すようにします。
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