シンプルな暮らし方の提案で人気のエッセイスト、金子由紀子さんの本です。
買い物の仕方から食の工夫、忙しいときの気持ちの癒しかたまでいろんな「コツ」が載っています。
43個のコツの中からいいなと思った部分をご紹介します。
買い物のマイルール
モノは増やしたくないけれど、「とにかく買わない!」のもつまらない。
そんなときは自分なりの「マイルール」を設定するのがおすすめ。
「見た目」に縛りをかける設定だと、「黒、白、藍色だけ」とか「木製、ステンレス製」とか。
「数」に制限を設けるなら「靴は靴箱に入るだけ。服はクローゼットに収まるだけ」、「子どものおもちゃを買うのは、誕生日とクリスマスだけ」という具合です。
「買う場所やブランド」を決めるルールなら、「100円ショップ以外の店で」「乳製品は○○で」となります。
たいていの人は無意識でこういうことをしていると思うのですが、はっきりと決めることで余計なものを買って後悔することが減りそうです。
フレーバー醤油とフレーバーオイル
今時、保存食を手作りしなくても何でも手に入ります。
でも、あえて自分で手作りする人がいるのは、「自分の暮らしを自分で作っているという意識を持つ」から。
手作り気分が味わえて、無駄にならない保存食として金子さんが勧めているのが「液体」。
刻んだ昆布を加えた「昆布醤油」、山椒の実を加えた「山椒醤油」、割れ目を入れた青梅を漬け込んだ「梅醤油」。
あるいは、オリーブオイルにオレガノ、ディル、セージなどのハーブを加えた「ハーブオイル」。
唐辛子を丸ごと漬け込んだ「唐辛子オイル」や、ニンニクを漬け込んだ「にんにくオイル」など。
オイルは透明な瓶に入れれば飾りとしても楽しめ、手土産にもできるとか。
気分が晴れないときの特効薬
掃除・洗濯は、好きでもなく得意でもない金子さん。
これらを「おうちをキレイにするため」「家族のため」と思ってやっても、「やってあげている」「やらされている」という気持ちになって楽しくない、と言います。
だから、掃除・洗濯は、
「自分の気持ちをスッキリさせるための行動療法」
「雑念に濁った心を浄化させるための禊祓い(みそぎはらい)」
と考えるようにしているそうです。
確かにこうした家事は、終わるととてもスッキリと気分良くなります。
わかっているのにやるのが嫌で腰が重くなりますね。
金子さんも「苦い薬と同じで、なかなか好きになれないけれども」と書いています。
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ついつい惰性で流れてしまいがちな日常生活。
これを読んでコツをつかんだらオシャレに暮らせるかも?
【金子由紀子さんのその他の本についても書いています】
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