なぜ生活費を渡さない夫が多いのか

今や日本の離婚件数は「3組に1組が離婚」から「2.5組に1組」になりつつあるそうです。

離婚理由を見てみると、1位は男女ともに「性格の不一致」ですが、女性の2位に「生活費を渡さない」というのが入っています。

なぜ生活費を渡さない夫が増えているのでしょうか。

強い妻、弱い妻

夫婦問題コンサルタントの寺門美和子さんのところにも、「生活費をくれない。どうしたらいいのか」という相談が後を絶たないそうです。

一昔前の「生活費を渡さない夫」は定職に付けない男性だったでしょうが、今の時代の「生活費を渡さない夫」は定職もあり、一部上場企業に勤務している人さえいるとのこと。

寺門さんによると、「生活費をくれない」と困っている妻は、性格的に強すぎるか弱すぎるかの両極端に分かれているそうです。

強すぎる妻の場合、夫は心に抱えた不満を言葉で言えないため、態度で表しているのではないか。

そういう妻の口ぐせは「○○だ」という断定的で上から目線の言動になっているそうです。

いっぽう弱すぎる妻のタイプは、長年夫のモラハラ気質に耐えかねて「言ってもしょうがない」とさじを投げた結果、諦めて夫にはモノを申さなくなってしまっている。

そして、決して攻撃的ではないものの、言動の端々で夫を馬鹿にしているとのこと。

寺門さんは、「仕事をするというのは簡単ではなく、心穏やかでいられないこともある。そんなとき馬鹿にされるのは、強い言葉を投げかけられるよりも心が折れるもの」と言います。

強い妻、弱い妻、両者ともに共通しているのは、給与が入っても「お疲れ様」「ありがとう」という言葉が少なく、ルーティンとしての一環で給与が渡されて当たり前という考え方をもっていることだそう。

親子関係

長期化する問題の夫の言動の多くは、夫と両親の親子関係につながる場合も多いそうです。

そういう夫は結婚以前に、親に反抗できなかったり、言葉に表せない不満があったり、共依存の関係にあったりします。

この場合は夫と妻だけでなく、夫の両親も含めての話し合いをすると解決へ進む場合があるとか。

ただし共依存関係の親は別で、妻の関与する余地はよほどのことがない限りないそうです。

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「生活費を渡さない夫」はモラハラタイプばかりと思っていました。

強い妻や、親子関係までからんでいるとは、難しい問題ですね。

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