作者は「エコナセイカツ」というブログを運営している方で、肩書は「シンプルライフ研究家」となっています。
二人のお子さんを育てるワーキングマザーで、忙しい毎日を送っている人です。
しなくてもいい家事をやめることでもっと大切なことに時間を使えるようになった、そんな経験をもとに書かれた本です。
子育て中の人向き
私は最初、作者を料理研究家のワタナベマキさんと混同していて、「私は家事が苦手です」という最初の一行を読んでしばらくしてから別人であることに気が付きました。
読み始める前に、作者と年齢が違うのでどうかな?と思っていましたが、やはり小さな子どもさんのいる人が読むと参考になることが多い内容です。
必要でないと思った家事は省き、そのぶん子どもたちに向き合う時間や家族で一緒に過ごす時間を増やそうとしているところなど、共感を持って読めるのではないでしょうか。
参考にできることいろいろ
子育て中でなくても参考になることはたくさん載っています。
通勤着や部屋着はシーズン初めに5種類ずつ色違いでそろえて毎日交互に着る、なんていう方法はちょっとミニマリスト風ですね。
忙しい平日の晩ごはんのためにまとめて半調理しておき、晩ごはんは20分で完成するようにしておく、など。
自分のために
「平日の朝は最低限のことしかしない」とか「1つの家事に手をかけすぎない」などの工夫の中に、「家族のためばかりに生きない」というのがあって、自分の子育て期のことを思い出したりもしました。
子どもが小さいと、ついつい自分のことが後回しになって、好きなこともやりたいことも、いつしか曖昧になってしまいます。
マキさんは自分しか飲まないりんご酢を、週末の隙間時間に作っているそうです。
自分のやりたいことを我慢せず暮らしの中に取り入れているのですね。
万能洗剤
私がちょっと興味を持ったのは、用途別に洗剤を買ったり詰め替えたりする手間を省くため、パックスナチュロンの万能洗剤を使っているところ。
食器用、洗濯用、ハンドソープ、ボディソープ、浴室用などに使っているそうです(マキさんのご家庭では大丈夫だそうですが、人によって肌トラブルが起きる可能性もあるとのことです)。
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家事を考える上で大事なことは、今の自分の生活で一番大切なものは何かを決め、そこから逆算していくことなんだなあと思いました。
私には子育て中のような忙しさはもうありませんが、夫が定年したら生活全般を見直す必要がありますね。
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