睡眠は大事だとみんな思っています。
睡眠不足だと頭が働きませんし、体も重く疲れやすくなります。
しかし睡眠不足のマイナス面はそれだけではありません。
脳にはCシステムという、「ものごとを長期的な視野に立って、より正確に、合理的に判断できる」システムがあります。
このCシステムに悪影響を及ぼすのが睡眠不足です。
食べすぎる
例えばダイエットしているとき。
これ以上は食べてはいけないと我慢できなくなります。
8日間にわたって睡眠不足にしたグループと、正常に眠らせたグループの、1日当たりのカロリー摂取量を比較した実験があります。
それによると、睡眠不足のグループのほうが1日あたり約500キロカロリーも多く摂取していました。
500キロカロリーは軽めのラーメン1杯、ごはんならお茶碗2杯分にあたります。
睡眠が足りないだけで、1日でこれだけの量を多く食べてしまっているのです。
浮気行動に出る
さらにもう一つの実験。
睡眠不足のグループと、十分に睡眠をとっているグループを比較したところ、睡眠不足のグループのほうが浮気行動に出やすいことがわかったのです。
睡眠が不足することで、「浮気をしてはいけない」という自制心が鈍くなり、後先考えずに行動してしまうのです。
たかだか睡眠不足だと軽く見ていると、大事な場面で間違った選択をしかねません。
老廃物がたまる
睡眠不足にはもう一つのマイナス面があります。
脳細胞は、細胞として活動する中で必ず老廃物が発生します。
脳にはその老廃物を洗い流す機能がちゃんと備わっていますが、それが働くのは主に睡眠時なのです。
睡眠が足りないと老廃物を十分に洗い流すことができなくなり、脳に老廃物がどんどんたまっていきます。
老廃物がたまると脳がダメージを受けたときにリカバリーできなくなって、脳細胞が死にやすくなってしまいます。
まずはよく寝て
ダイエットを何度やっても途中で挫折してしまう、あるいはパートナー以外の人と後で後悔するような関係を持ってしまう。
そんな人は、まずは「よく眠ること」から始めたほうがよさそうです。
そして、睡眠不足だという自覚があるときは、自制心が必要になるような場所にはできるだけ近づかないほうが身のためかもしれませんね。
※こちらの本を参考にしました。
コメントを残す