タイトルの頭に「新」とついているのは、2002年に出版された同名の本に、加筆された新版だからです。
副題に「風水整理術入門」とありますが風水色はそんなに強くなく、ガラクタを処分することによって、停滞したエネルギーを解消しようという本です。
ガラクタについて
ガラクタとは何か、ガラクタの何が問題なのか、ガラクタを整理すれば何がどう変わるのか、ガラクタの処分の仕方など、順序立てて書かれています。
モノの多さに疲れているのは海外でも同じのようですね。
作者によると、ガラクタを処分(クリアリング)すると、人生の目的がはっきり見えてくるようになり、本来のあるべき姿を取り戻すことができるそうです。
風水定位盤
風水のことについては詳しく書かれていませんが、風水定位盤はちょっと面白いと感じました。
縦3つ横3つの合計9つのマス目があって、一つのマス目の中に「繁栄、財産、豊饒」とか「名声、社会的評価、知名度」などと書かれているのです。
自分の家の間取り図を、玄関を下にして書き、この図に当てはめてみます。
家の中でガラクタを溜め込んでいる場所があれば、そこに当てはまるマス目に書かれた事柄に問題が起きがちだということです。
作者はこんな例をあげています。
高学歴なのに配偶者が見つからない人の家に行くと、たいてい恋愛をつかさどる位置に古い蔵書がぎっしり詰まった大きな本棚が置いてあるそうです。
風水を信じていなくても、「ここにモノがたくさん溜まっていると人間関係に良くない」とわかると、さっさと片付けようという気になりますね。
片づけのモチベーションになるのではないでしょうか。
「できる」という言葉を使う
ガラクタを片づけるとき、「しなければならない」とは言わないことを勧めています。
「しなければならない」はもっとも力を萎えさせる言葉です。
憂鬱な気分にさせ、とがめられているような気分になります。
代わりに「できる」を使うこと。
「私は今日、ガラクタの処分を始めることができる」というように。
生き方についても
大半は片づけのノウハウなのですが、一見関係なさそうな内容も入っています。
「体をきれいにする」という章では、腸を健康に保つ方法が載っています。
家をきれいにすると、自然に体もきれいにしたくなるから、ということだそうです。
それ以外にも、外から入り続ける意味のない刺激(かけっぱなしのテレビやラジオ、ネットサーフィンなど)をやめ、瞑想を学び、人生を明瞭にみつけることを優先事項にしましょうとあります。
この本を読んでいると、とにかくガラクタを片づけて何がどう変わるのか見てみたい、という気持ちになります。
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