目が見えにくくなったベニシアさんのために、夫の正さんはいろいろしてくれてるようです。
仲睦まじいお二人のなれそめや結婚式はどんなものだったのでしょう。
出会いはインド料理店
夫の梶山正さんは、京都でインド家庭料理店「DiDi」を営んでいました。
ベニシアさんは、開店まもないころから、そのお店の常連客だったそうです。
そこで店主とお客との間に恋愛感情が?ということではなく、ベニシアさんは「いつも忙しそうに料理を作っている不愛想な店主」とはほとんど話をしたことがなかったそうです。
正さんも再婚
正さんはベニシアさんと結婚する前に、一度結婚しています。
当時「DiDi」の常連だった女性と結婚し、5年ほど暮らしていたそうです。
結婚していたとき、正さんが3カ月間ヒマラヤ登山に行き、そのあいだは元奥さんがお店をやっていました。
そして正さんが帰国して店を引き継ぎ、次は元奥さんが休む番だということでインドに旅立ちました。
ところが元奥さんは3カ月の休暇が過ぎても戻らなかったそうなのです。
ショックを受けた正さんはベニシアさんに相談し、そのことが二人の出会いのきっかけにつながったのではないかと言っています。
そして元奥さんとベニシアさんとは昔からの友人だそうです。
ベニシアさんは日本人男性との間に3人の子どもがいて、こちらも離婚しています。
お互い、再婚同士だったのですね。
結婚式は山の上で
大原で暮らすようになって10カ月ほどしたとき、ベニシアさんと正さんは結婚することになります。
それも、11月の南アルプスの仙丈岳という標高3033mの山の上で(ベニシアさんはほとんど登山経験がないのに)。
山へ向かう途中で、結婚指輪を用意していないことに気付きます。
指輪に対しての二人の意見は、
正さん「そんなもの要るの?」
ベニシアさん「指輪がなくて結婚できるわけないでしょう」。
小さな時計店で指輪を買ったということですので、ベニシアさんの意見が通ったのですね。
山の上で、クライマー仲間を牧師代わりに、ワインを飲み、記念写真を撮って3人で結婚式をあげたそうです。
登山は登るより下るほうが危険だそうで、ツルツルに凍った斜面を降りていくのは「命がけだった」と正さんは言っています。
山男って……
正さんは山が趣味なので、お正月は山で迎え、ベニシアさんと息子の悠仁君は毎年二人きりだったそう。
そして、正さんは数年に1度は登山やスキーで大きな怪我をしていたそうです。
一緒に暮らしていくには様々な苦労があったでしょうね。
それでも、穏やかな表情のベニシアさんを見ていると、これがこの夫婦の形なのだと頷けるのでした。
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